11月26日『ペンの日』この日を決めた団体の最初の会長は…あの人だった!

ヤマシタサイロ
ヤマシタサイロ
2019.11.26
ペンの日

11月26日は「ペンの日」と制定されているそうなのですが、いまあなたの頭に浮かんだペンとはちょっと違うみたい……。ボールペンやシャーペンなどのペン好きが集まる団体なのかな? と思って調べてみると、どうやら違う様子。

そこには、名前から想像する以上にワールドワイドな取り組みがありました! 今回は、どうしてこの日がペンの日になったのか? を読み解きます!

どうしてこの日?

1126日「ペンの日」を制定したのは、『日本ペンクラブ』という団体です。公式サイトをのぞいてみると、このように書かれていました。

日本ペンクラブは表現活動に専門的に、職業的に携わる人々が参加、運営する団体です。
国際P.E.N.や日本ペンクラブの「P.E.N.」はもともと、ポエット、プレイライトの「P」、エディター、エッセイストの「E」、ノベリストの「N」でした。

引用元:日本ペンクラブ公式サイト

つまり、『日本ペンクラブ』は、文学・文化をもっと多くの人々に広めていこう、文学で世界を平和にしていこうとする団体『国際P.E.N』の日本支部というわけですね。

そして、「ペン(P.E.N)」にはそれぞれ、

P=詩人(Poets)、劇作家(Playwrights
E=評論家(Essaists)、編集者(Editors
N=小説家(Novelists

という意味が込められ、文学・文化を形作る表現者達を表しているんですね。

表現者の命ともいえる「pen(書くもの、を表すペン)」になぞらえているところが最高にクールだと思いませんか!

1126日は、そんな『日本ペンクラブ』が創立された記念日です。

1935年の発足から80年以上経った今でも、文学を通じて世界中の人々と交流を深めたり、「表現の自由」を守ったりする上で重要な役割を担っていんですね。

『日本ペンクラブ』歴代の会長たちがすごい! 初代会長は島崎藤村!

歴代の文豪たち

さて、文学界でも責任あるポジションにある『日本ペンクラブ』ですが、初代会長はなんと島崎藤村でした!

以前「1030日は初恋の日」でも取り上げた島崎藤村は、誰もが一度は見たことのある『初恋』の作者であり、文学界に無くてはならない詩人・小説家です。

10月30日は『初恋の日』。久しぶりに“恋バナ”しちゃいませんか?

 

また、3代会長には、文学界・美術界に影響を与えた雑誌『白樺』の創刊者:志賀直哉4代会長には、『伊豆の踊子』・『雪国』等の作者:川端康成など、大物ぞろいなんですよ!

歴史の教科書で目にする人も多くて、「本当に存在したんだなぁ」と感慨深くなってしまいました。

現在では、評論家や小説家に限らず、放送作家やノンフィクション作家、哲学者なども会長を務めています。表現の多様化に伴って、色々なジャンルの方々が選出され始めているんですね~!

万年筆は物書きの魂! 文豪たちが愛したペンを紹介!

文豪たちの愛したペン

作家の仕事道具の中で、重要な役割を担っているペンといえば「万年筆」でしょう!

現代のように筆記用具の種類が少なかった明治~昭和時代では、多くの文豪達が万年筆で執筆していたそうです。

井上ひさしは『日本ペンクラブ』会長就任祝いの万年筆を贈られていた!

井上ひさし縁の万年筆は、『日本ペンクラブ』の会長就任時に「神田金ペン堂」から贈られた「ペリカンM450」。

ドイツ製の万年筆で、ペン先が18金なんだそうですよ~!!! かっこいい!!

書き心地が分かる動画もありました↓

濃淡がいい味出していますよね! 慣れないとインクだまりが出来てしまいそう。

現在は廃盤になってしまったようで、なかなか手に入れるのが難しいそうですが、万年筆愛好家には今もなお愛される1本なんですって!

第9代会長 井上靖は、老舗メーカー「モンブラン」を愛用

井上靖の愛用する万年筆は、「モンブラン・マイスターシュテュック146」。

県立神奈川近代文学館の企画展によれば、井上靖の万年筆には絆創膏が巻かれていて、キャップも閉まらないようになっているんだそうです。滑り止めか、使いやすいようにか、いずれにせよボロボロになるまで大切に使われていたことが分かりますね。

参考:作家と万年筆展

書き心地はこんな感じ↓

なんだか、ペリカンと比べて堅めというか、インクの出が制限されているようにも見えますね。

モンブランは万年筆愛好家の中では憧れのブランドで、ファンも多数。井上靖が使用していた「モンブラン・マイスターシュテュック146」は今でも買うことが出来るんですって~!!

実は、1000円で万年筆デビューできちゃう! パイロット「kakuno(カクノ)」

大人で知的でカッコイイけれど、なかなか手が出しにくい文豪たちの万年筆。

分不相応かななんて諦めるにはまだ早い! 手軽に、気軽に、楽しむことが出来る万年筆があるんです!

それが、PILOT(パイロット)の「kakuno(カクノ)」です!

 

本格的な万年筆でありながら、1000円という非常に良心的な価格で話題になりました。

ヤマシタも2本愛用しているのですが、ものすご~~~~く書きやすい! 「あっ今、万年筆使っているな~!」と実感できますし、にじみや線の緩急が個性的で面白くて楽しいんです。

インクのセットもしやすいし、見た目も可愛いし、いうことなし!

「でも本当にちゃんとした万年筆なの?」と思う方、騙されたと思って一度使ってみてください、良い意味でびっくりすると思いますよ~!

「ペンの日」に、お気に入りのペンを探してみては!

いろんなペン
世の中にはいろんなペンがありますよね♪

1126日「ペンの日」は、表現活動を通して世界を平和にしていこうという記念日でした!

表現活動にも色々な種類がありますが、日々の日記をつけてみたり、誰かに手紙を書いてみたりするのも表現活動の一つと言えるかもしれません!

あなたも「ペンの日」記念に、お気に入りのペンを探してみてはいかがでしょう?

おススメのペンがあったら、ぜひ教えてくださいね~~!

ヤマシタサイロ
WRITER PROFILE

ヤマシタサイロ

鹿児島県出身。地方都市にて広報や商品開発等の観光PR事業に携わりながら、その土地のおいしい物を食べるのが楽しみで仕方ない食いしん坊ライター。音楽と猫とコーヒーがあれば無敵。

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