ふたごってロマンですよね。遠くにいてもテレパシーでつながってるとか、片方が受けた傷が痛むとか、何かとかっこいいイメージがあるのは私だけでしょうか。
さて、そんなふたごに関する記念日が、日本には2つもあるんです!
いったいどんな由来があるんでしょうか、さっそく見ていきましょう!
「ふたごの日」、それぞれの由来に迫ってみた!
2月5日「ふたごの日」は、ふたごと親御さんのための記念日!
ふたごちゃんグッズの専門店「ベラミ」が制定した記念日です。
「ふた(2)ご(5)」の語呂合わせになっているので、とても覚えやすいですね。
株式会社ベラミは、それまでの育児業界の常識を大きく変える“ふたご商品の取り扱い専門店”として2006年に創業しました。
それまでも“ふたご専用グッズ”は存在していましたが、専門性が高くて高価だったり、すぐに買いに行ける距離には販売していなかったりと、なかなか手を出し辛いものだったようです。
多くのお母さんたちは1人用の商品を複数買ったり、足りないところは手作りしたりと、今よりも負担が大きかったのではないかと思います。
そんな中、ふたごを始めとする多胎児と、その親御さんが育児しやすい社会を作りたいという想いで立ち上がったのが株式会社ベラミです。
今回紹介した2月5日の記念日制定も、社会全体でふたご・多胎児の育児について考えていこうと多くの人の目に留まるよう形にしたのですね。
平成31年3月31日に惜しまれながらも閉業してしまった「ベラミ」ですが、双子の子供をもつお父さん・お母さんの強い味方として双子グッズを販売し続けた功績は計り知れませんね。
12月13日「ふたごの日」は、「どっちが兄? 弟?」問題に終止符が打たれた日
私の友人にも男女の双子さんがいるのですが、戸籍上は兄・妹です。
「たかだか数分の差なのに、自分が妹なんてオカシイ!」とよく怒っていた友人でしたが、この「先に生まれた方を兄・姉とする」という法律ができたのが、12月13日でした。
1874(明治7)年12月13日、「双生児、三つ子出産の場合は、前産を兄姉と定む」という太政官布告が明治政府から出され、法のもとに決められるようになりました。
では、それまではどのようにして長子が決まっていたのかというと、驚いたことにどちらを長子にすべきという明確な基準は無かったようです。
地域や家庭やその場の雰囲気で、ふたごの人生が大きく分かれていたんですね。
そればかりか、さらに歴史をさかのぼっていくと、「後から生まれた子供を長子とする」としていた時代もあったとか…! これは、「後から生まれる」=「子宮の奥にいる」=「先に受精した」と考えられていたからなんだそうです。今とは真逆で面白いですね!
医療が発達した現代では、多胎児の自然分娩にはリスクを伴うとして帝王切開を勧められるケースが多いそうです。ということは、帝王切開の時に医師から取り上げられた順で兄・姉となるか、弟・妹になるか分かれるということですね。お医者様にかかっているといっても過言ではありませんね。
10月には“ふたご祭り”があるらしい…!?
さて、奇跡のような確率で奇跡のように生まれてくるふたごさん達ですが、毎年10月末に「双子の双子による双子の為の双子イベント」が開催されるという情報を入手しました!
イベントを企画・運営しているのは「日本双子協会」で、10月の最終日曜日に仮装パレードや交流会をおこなうんですって!
参加条件はふたごであること。大人から子供まで誰でも自由に参加できるイベントみたいです!
Facebookを見てみると、思い思いの仮装をしたふたごさんでいっぱい! しかもみなさん本当にいい笑顔です…!
普段の生活でこんなにたくさんのふたごさんに出会う機会はないですよね。この記事を見ているふたごの皆さん、今年のハロウィンはぜひ“ふたご祭り”に参加してみてください!
ふたごは大変? 喜びも楽しみも、そして苦労も全部2倍
近年、多胎児で生まれる確率が上がっているという話をよく耳にするようになりましたね。
1960年の「人口動態調査」によると、多胎児の出生率は1%程度だったのに対し、2005年には2.2%まで増加。現在は減少傾向にありますが、それでも1.9%~2%で推移しているそうです。およそ2倍、決して小さくない上がり幅ですよね。
『クローズアップ現代』の記事によると、多胎児が増えている理由の一つに「不妊治療」があるようで、今後も多胎児の割合は増えていくのではないかと考えられています。
▼ 参考
増える“多胎児” 育児の現場
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/03/0327.html
ひとりの赤ちゃんでも大変なのが子育てです。
セオリー通りにはいかないし、言葉も通じない。ましてやそれが2人、3人に増えるとするならば、お母さん・お父さんへの負担は本当に大きくなると思います。
そんな時だからこそ、今回紹介した「ふたごの日」を通して、日ごろ頑張るお母さん・お父さん達に目を向けてみるのはどうでしょう。
何か大きなことをする必要はなく、すこしだけ想いを寄せてみたり、親御さんの声に耳を傾けてみたり、知り合いがいれば声をかけてみたり、「おつかれさま」の一言に救われる時があるんじゃないかなと思うんです。
2月5日「ふたごの日」を作った株式会社ベラミの想いのように、全ての親御さんが育児しやすい社会をみんなで作っていけたらいいですね。