「虹の橋の根元には宝が埋まっている」と、信じて疑わない子供時代でした。7月16日は、そんな虹が主役になる「虹の日」だって知っていましたか?
どうして7月16日が虹の日ナンスカ!
虹の日を制定したのは、デザイナーの山内康弘さん。
「ナナ(7)イ(1)ロ(6)」(七色)の語呂合わせと、梅雨が明けるこの時期に虹が出ることが多いことが由来なのだそうです。
「虹の日」公式サイトによると、「人と人、人と自然などが七色の虹のように結びつく日」にしようという想いから、音楽を中心としたイベントなどを企画し、世代を越えた交流をおこなっているんですって! 人と世界をつなぐ、虹の架け橋というわけですね。
虹の出来方、知ってる?
太陽の光は、空気中の水滴に反射・屈折して私たちの目に飛び込んできます。
この屈折の具合によって「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の七色に変化し、私たちの知っている虹になるのです。
中学校の理科の時間に勉強しましたね。ヤマシタも久しぶりに教科書を引っ張り出して見てみました!
教科書なんか捨てちゃった、という人は「ニコン」の公式サイトにめちゃめちゃ分かりやすい図が載っていたのでぜひ参考にしてみてください!
虹のベストシーズンっていつ!?
虹の出来方にも書いたように、虹を見るためのポイントは「光・湿度・反射と屈折」です。
ベストシーズンというのはこの3つの条件がそろうタイミングより多い季節という事。
カンカン照りの陽射し、じめ~っとした湿度といえば…そう、夏です! 夏は日照時間が長いので、虹が出来る3つの条件も揃いやすくなります。
夕立なども起こりやすいので、雨と晴れが一日の中で混在することも多そうです。
虹の日の7月16日あたりも梅雨が明けて晴れ間が増えてくる時期なので、運が良ければ虹を観察することが出来るかもしれません!
虹には色々な種類がある!
日常生活の中で運が良ければ出会える虹は「レア」な存在だといえるでしょう。
しかし、中にはもっと出会うのが難しい、「激レア」な虹があったんです!
なんとも、まるい!「円形虹」
太陽や月に薄い雲がかかった時、その周囲にできる虹のことです。通常の半円の虹とは異なる、まんまるの虹でとっても綺麗なんですよ!
太陽の周りにできると、日暈(ひがさ、にちうん)と呼ばれるそう。発生条件が難しくめったに見ることが出来ないと言われていますが、実は日本でも観測されていました!
スカイツリー登ったらちょうど虹出てきた!しかもまん丸!!これは下にいたら見れなかった😳😳😳 pic.twitter.com/2a85kqArVS
— アケタロー (@yu10010) 2016年7月31日
撮影場所はなんと、東京スカイツリー! 一期一会の奇跡的なタイミングで、とってもうらやましい!
夕焼けに輝く「赤虹」
雨上がりの夕方
— みなみ🐬✨💐 (@Minami0206S) May 14, 2019
虹が見えました
上の2枚が6時半頃で
下の2枚が6時45分頃(ほぼ日没)
ダブルレインボーがフェードアウトして赤虹がフェードインしてくる感じに見とれていました
赤虹が一本綺麗でした
#虹 #空 #ダブルレインボー
#赤虹 pic.twitter.com/ol4MIdEIc2
朝焼け・夕焼けなどが反射して真っ赤に染まった虹です。地球の大気層が青い光を遮った時にしか見ることが出来ないため、とても珍しいそうです。
この日のニューヨークは悪天候から一転して晴れたため、普段より真っ赤な夕焼け空だったようです。この条件がそろえば、日本でみることが出来るかもしれません。
SF映画の、対宇宙人用バリアみたいですね!
月夜にしか出会えない「ムーンボウ」
豊丘村から松川町のほうを見ると、大きな月に照らされて夜空に虹が出ていました。
— 豊丘村地域おこし協力隊(長野県) (@toyooka_danQ) June 16, 2019
とても神秘的な夜。ナイトレインボウ。皆さんに良いことがありますように。プレゼントフォト。#おいでよ長野 #虹 #夜空 #満月 #ナイトレインボウ #ムーンボウ #夜の虹 #神秘的な虹 pic.twitter.com/jNUh62mc1R
虹は、夜にも見ることが出来るって知ってましたか?
月明かりが強くなる満月の夜には、月の光に照らされて夜空に虹が現れるんです!
日本で目撃情報が多いのは、「もののけ姫」の舞台の一つでもある屋久島です。
屋久島は「1カ月に35日雨がふる」と言われるほど雨が多い場所ですが、島中央の宮之浦岳を境に、雨がふっている場所と晴れている場所が混在するという絶好の虹環境なんですよ。
近くに滝がある人…チャンス!「滝の虹」
虹は空だけにできるものではないようです!
ホースで水を撒くと小さな虹が出来ることはありませんか? あれと同じ原理で滝にも虹がかかるんですよ!
実は私も、飛行機の上から虹を見たことがあります。飛行機より低い位置で雨を降らしていた雨雲が、動画のような滝の役割を果たしていたということですね!
「近所に滝、あるよ」という人、または「これから飛行機に乗るよ」という人。滝の虹を見るチャンスかもしれませんよ!
色々な虹を探して見つけたもの、それは……
この記事を書くにあたって色々な虹を探しましたが、やっぱり虹はいいものですね。小さい頃もそうでしたが、大人になった今見ても、何度でも感動できます(ヤマシタは、お婆ちゃんになってもトキメキ続けられる自信がありますよ。笑)。
こんなふうに、虹は、世代や人種を越えて人々の心を動かすものだと実感しました。
そして、「虹の日」が目指すものも、この部分にあるのではと思うのです。「虹の日」公式サイトでは、活動の理念としてこんなふうに記されています。
“世界の一人として、政治・宗教・思想等の差異を超え、すこやかで豊かな自然環境を未来へ継承する事を考え共に行動する。”
1つの光が雨粒に反射することで「7色に分かれて見えるもの」、それが虹なんですよね。自然や、人や心がバラバラに分かれているように思えても、私たちは大きな世界の一員です。
そんな風に思えることが出来たなら、ほんの小さな物事も自分のこととして大切に出来るようになるかもしれませんね。