その透明が閉じ込めるものは -toumei「あわいろ」

山口 真央
山口 真央
2020.08.19

昨今の事情もあり、外に出れば見かけない日がなくなった「透明な壁」。レジとお客さんを仕切る間仕切りに、人と人とを圧迫感なく隔てるために、私たちの新しい生活を支えてくれていますね。

「透明の壁」は、そのほとんどが「合成樹脂」でできています。合成樹脂の中でも、アクリル樹脂は特に光透過性が高く、色付けが容易かつ、形状加工も得意。応用性のあるアクリル樹脂は、私たちの生活のいたるところに用いられています。

そんな、私たちの生活に溶け込んでしまい、改めて認識するでもない存在になってしまった「アクリル樹脂」を使って、あえて「目に入る」プロダクトを作り続ける「toumei」というプロダクトブランドがあります。今回はそんな「toumei」から、やさしい色使いが特徴的で、これからの暑い季節にもピッタリな「あわいろ」をご紹介します。

toumei「あわいろ」
toumei「あわいろ」

見て楽しむ。のぞき込んで楽しむ。水彩がいろどるプロダクト

あわいろは、水彩絵具で描かれた色が特徴のプロダクトです。その色の自然的なにじみや混ざりは、あたたかみと涼しさが共存し、オールシーズン利用できるデザインに仕上がっています。

toumei「あわいろ」

まず初めに紹介するのはコースター。こちらの4枚はそれぞれのカラーリングに蜃気楼、日暮、朝露、木枯という情景の名前が付けられています。水を入れたグラスを置けば、光がキラキラと反射するところも楽しめますよ。もちろんアクリル樹脂ですから、耐水性があり、耐熱温度は80度と、温かいマグカップを置くこともできます。使用後は食器用洗剤で丸洗いできるのもうれしいですね。

toumei「あわいろ」

同様のカラーリングで、箸置きも用意されています。コースターよりも厚みがあるので、また違った光の通し方を楽しめそうです。コースターとセットで用意して、家族それぞれの色分けで使ったり、来客用のとっておきにしたりするのもよさそう。

toumei「あわいろ」

カラーラインナップとして、さらにシンプルで透明部分を大きくしたものも用意。こちらはさらに涼やかな印象が持てますね。箸置きとコースターは、それぞれ木箱入りセットがあります。新居祝いや結婚祝いといった贈り物にもいいかもしれません。

toumei「あわいろ」

これからの季節によりぴったりな、「金魚」「ひまわり」。金魚はじわっと広がる水彩の色に浮かぶ金魚が涼しげ。ひまわりはそれぞれに「サンフラワー」「ゾネブルム」「ヒラソール」「トゥルネソル」と、海外でのひまわりの呼び名が付けられています。

このほか、春にぴったりな「桜」シリーズも。なかなか外に出られないこのご時世、お部屋のちょっとした息抜き時間にテーブルの上で季節を感じてみませんか?

素材が持つ可能性を引き出す。樹脂製品との暮らしを提案

「toumei」は、樹脂加工を主に請け負う「株式会社益基樹脂」を母体とし、若手デザイナーと職人の技術を融合させたプロダクトブランド。常に新しい感覚のMade in Japanを求め、アクリル樹脂をベースとして、「あわいろ」のほかにも木材や箔押しによる異素材との組み合わせやオリジナルグラフィックによる演出による新しいプロダクトを製造し続けています。

toumei「あわいろ」
パッと目を引く箔をアクリル樹脂に熱圧着させたコースターも、「toumei」の人気プロダクト

すっかり私たちの生活になじみ、意識すらしなくなってしまった樹脂に、あえてスポットライトを当てて、目に留まるような美しい製品は、日本国内だけでなく、海外へ日本製品と日本技術を提案することにもつながっています。

toumei「あわいろ」
職人たちの使う道具は多種多様。

「透明」であることは、人の目に映らず、私たちの生活に溶け込んでくれます。それを活かしたのが、このご時世の「意識しない透明の壁」。私たちはあまり圧迫感や閉塞感を感じずに、人と人との隔たりを保つことができるようになりました。

その「透明」をあえて認識させる「toumei」のプロダクト。私たちの生活には、見えないものがあふれていますが、こうして足を止めてそのものを認識することが、新しい一歩につながるのかもしれません。

商品情報

商品名   toumei
販売元   株式会社益基樹脂
公式サイト http://toumei.asia/

山口 真央
WRITER PROFILE

山口 真央

北関東出身・都内在住のライター/編集者。音楽と本と野球とお酒、深夜ラジオをこよなく愛する平成のゆとり世代です。

Twitter:@kmiycan

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