若者を中心に使われる「テンパる」という言葉。慌てた時やパニックになった時に「テンパるわ〜」と言ったりしますよね。
しかし、なぜ「テンパる」と言うのか知らない人も多いのではないでしょうか?
「そもそもテンパって何?」と疑問に感じてしまいますよね。そこで今回は「テンパる」の意味や歴史を解説していきます。
「テンパる」の意味や語源!元々は麻雀言葉だった?
「テンパる」は、「パニック状態」や「不安」「焦り」などを意味する表現になります。
元々は麻雀用語で、麻雀を知っている人ならよく聞く言葉です。また英語のtemper(怒り)を語源とする説もあります。
まずはそれぞれを説を解説していきます。
麻雀の「テンパイ」を語源とする説
麻雀用語で「テンパイ」という言葉が存在します。
「あがる直前」を表す言葉で、
・準備が整っている
・余裕がある
という意味で使われています。実は「テンパる」とは全く逆の意味で使われていて、むしろ良い状態を示しています。
しかし次第に意味が変化していき、
あがる直前→ギリギリの状態→余裕がなくなる
とネガティブな言葉に変わっていったのです。あと一歩であがれる状態ですが、他の人に割り込まれたらどうしよう、あがれるか不安になってきた、という心理状態になるため「テンパる」という言葉が生まれました。
全く正反対の意味なのに、ここまで浸透しているなんて驚きですね。
temper(怒り)を語源とする説
麻雀用語の「テンパイ」が有力ですが、英語のtemper(怒り)を語源とする説もあります。気質、気分、機嫌、短気、怒りなどの意味する、temperに「る」を追加して「テンパる」という言葉が作られたようです。
感情を表現する言葉なので、こちらも有力な気がします。ただ麻雀の方が馴染み深いため、temperの説は、知らない人も多いみたいです。
実は1988年から使われていた
若者言葉のイメージがある「テンパる」ですが、実は昭和から使われていたという資料が残っています。1988年の「現代若者コトバ辞典」で「テンパる」が紹介されており、それが現存する最も古い資料となっています。ただ、その頃に広まったわけではなく、2000年頃から若者の間で使われるようになったようです。
ということは、40〜50代のおじさん世代も使っている可能性がありますね。今度聞いてみようと思います。
個人的に一番テンパった経験
誰しもがテンパる経験をしたことがあるかと思います。そこで自分が人生で一番テンパった経験をちょっとお話しします。
2018年にセブ島へ留学をしていた時の話です。1週間前から謎の腹痛に悩まされていた自分は「食事が合わないのかな?」と感じながら留学生活を送っていました。そしてある朝、起きて鏡を見てみると、そこに自分の知っている顔はありませんでした。
顔中がボコボコになっていて、自分の顔がゾンビのようになっていたのです。すぐに病院に搬送され検査を受けるも、どんどん症状は悪化していき、身体中が謎のブツブツに覆われていきます。
「あっ死んだかも」と感じて怖くなりましたが、命に関わることはないと伝えられ一安心。そこから10日間くらい入院して、なんとか退院できました。フィリピンの病院の医師によると「病名は分からん」ということでした。
逆に怖すぎてテンパりました。なお、病気とかではないらしいので、元気に生きてます(笑)
ということで今回は「テンパる」の意味や語源を紹介しました。
皆さんもテンパることがないように落ち着いて行動をしましょうね!