老若男女問わず人気のあるフライドチキン。日本ではクリスマスの定番メニューにもなっていますよね。
そして、11月21日は「フライドチキンの日」って知ってましたか?
今回はフライドチキンの日の由来や歴史、世界のフライドチキン事情について解説をしていきます。
どうしてこの日になったの
1970年11月21日、愛知県名古屋市にケンタッキーフライドチキンの日本1号店がオープンしました。当時は馴染みのないフライドチキンでしたが、徐々に知名度を上げていき、日本中に展開する人気店になります。
そして2015年、日本KFCが一般社団法人日本記念日協会に、11月21日を「フライドチキンの日」として登録。2016年には「フライドチキンの日」を記念して、全ての部位が入った「9ピースバーレル」の販売も行われ、盛り上がりをみせました。
「フライドチキンの日」は、日本の1号店がきっかけで制定されたんですね。東京ではなく、愛知県ということにも驚きました。
ちなみに9月9日は「カーネルズデー」
日本では11月21日が「フライドチキンの日」として制定されていますが、9月9日の「カーネルズデー」も忘れてはいけません。「カーネルズデー」は、ケンタッキーフライドチキンを創業したカーネル・サンダースの誕生日です。
カーネル・サンダースは1890年9月9日、インディアナ州ヘンリービルで生まれます。名前はハーランドと名付けられ大切に育てられました。しかし幼い頃に父親を亡くしてしまいます。
そして、少しでも母親の力になりたいと6歳で料理を始めます。7歳の時には美味しいパンを焼けるようになり、母親や弟妹から腕前を褒められていたようです。この時の喜びが忘れられず「おいしいもので人を幸せにしたい」というケンタッキーの企業理念が生まれました。
10歳になると農場で働き始め、14歳で学校を辞めてしまいます。その後、陸軍や機関車修理工、保険外交員など40種類以上の職を転々とし、30代後半にガソリンスタンドを設立。当時は埃まみれの車の窓を洗い、ラジエーターの水を調べるサービスを行っていました。「他の人に一生懸命サービスする人が、最も利益を得る人間である」という考えは昔から変わっていなかったようです。
その後、ガソリンスタンドは閉業。1930年になると、再びガソリンスタンドを開業します。そしてガソリンスタンドを一角を改装して、新たに「サンダース・カフェ」を開きました。
カフェを併設したガソリンスタンドは、街でも評判となり1935年にはケンタッキー州知事から名誉称号である「カーネル」を授与されます。カフェの規模も拡大し、140以上の席数を構えるお店に成長しました。しかし店舗が火災で消失するトラブルに見舞われます。
全てを失ってしまいますが、フライドチキンのオリジナルレシピが残っていることに気づきました。そこでカーネルは65歳にして「フライドチキンのレシピを教える代わりに、売れたチキン1個につき5セントのマージンをもらう」というフランチャイズビジネスを始めます。
もう働ける年齢ではないカーネルでしたが、車1台でアメリカ中を回り、フランチャイズの飛び込み営業を開始したのです。最初は断られてばかりでしたが、次第に成果が上がっていき、73歳の時には600を超える店舗とフランチャイズ契約を結びました。
65歳でも挑戦するなんて、とんでもないチャレンジャーですね。アラサーの自分が「もう歳だから」とか言ってられません。(泣)
フライドチキンの歴史
フライドチキンの起源は、アメリカ合衆国の黒人奴隷時代にまで遡ります。肉体労働が主な仕事だったアフリカ系のアメリカ人は、高いカロリーが摂取できることを理由に、フライドチキンを食べていたそうです。
またヨーロッパでは、鮮度の低い食材や骨が多い食材は、揚げて食べていた歴史があります。こちらも低所得者や労働階級が低い人の食事として食べられていました。その後、一般家庭の食卓にも上がるようになり、アメリカや欧州でメジャーな料理になったそうです。
自分の中では「ごちそう」のイメージがありましたが、昔は正反対の食事だったんですね。
世界のフライドチキン事情
日本ではスタンダードなフライドチキンが人気ですが、世界では変わったチキンが食べられています。そこで世界のフライドチキン事情について調べてみました。
韓国のフライドチキン
韓国では1980年代に「ヤンニョムチキン」が登場しました。「ヤンニョム」とはコチュジャンやテンジャン、唐辛子、ニンニク、生姜などを混ぜ合わせて作られる調味料です。「ヤンニョムチキン」は、フライドチキンにヤンニョムを合わせて作られる甘辛いチキンで、最近韓国でも定番グルメとして人気を集めています。
最近YouTubeの動画で、韓国の人がヤンニョムチキンを食べる動画をよく発見します。見ているだけでビールとご飯が欲しくなるような色をしていますよね。いつか韓国で本場のヤンニョムチキンを食べてみたいです。
インドネシアのフライドチキン
インドネシアのケンタッキーには「チキンスキン」と呼ばれる、皮だけフライドチキンが存在します。まさにフライドチキンの良いところだけを詰め込んだ夢のようなメニューです(太った私の個人的な見解です)
メロンパンの皮が流行ったように、フライドチキンの皮も流行ってもおかしくないですよね。日本へ上陸したら真っ先に買いに行きたいと思っています。
今回は「フライドチキンの日」について紹介しました。フライドチキン好きの私ですが、クリスマスの時期しか食べていないことに気づきました。
とりあえず11月21日はケンタッキーに行って、フライドチキンを食べたいと思います。