記憶があいまいな時に使う「うろ覚え」。私も何かを説明する時に「ちょっとうろ覚えなんだけど〜」と言うことがあります。
しかし「うろ覚え」と使う人と「うる覚え」を使う人がいて、どちらが正しいのか分からなくなることはありませんか?
そこで今回は「うろ覚え」の意味や、「うる覚え」とどちらが正しいのか解説をしていきます。言葉の意味や読み方が「うろ覚え」の人は参考にしてみてくださいね。
「うる覚え」と「うろ覚え」どっちが正解なの?
「うる覚え」と「うろ覚え」、どちらも聞く言葉ですが、正しいのは「うろ覚え」です。
言いやすさや、本当はうる覚えなのでは? と言う声もあり「うる覚え」が浸透していったようです。確かに友達が「うる覚えで〜」と話していても、違和感を感じませんでした。
これからは、ウザがられてもいいので「うる覚え」と言っている友達に指摘します(笑)。
「うろ覚え」の正しい意味を紹介
「うろ覚え」は「確かではない記憶」「ぼんやり覚えていること」という意味があります。明確に覚えていなかったり、部分的に覚えていたりする時に使う言葉です。
また知識を忘れている場合も、「うろ覚え」を使います。一回勉強をして覚えたことも、部分的にしか覚えていない場合は「うろ覚え」というのです。
さらに「うろ」という言葉は、「中が空洞になっている」という意味があります。覚えていた事柄に空洞ができる、ということなんですかね。私も大学時代に学んだことは「うろ覚え」です。というより「消失」していますね(笑)。
「うろ覚え」は、漢字で書くと分かりやすい!
「うろ覚え」という言葉は、漢字で書くと分かりやすいです。
「うろ覚え」は漢字で「疎覚え」と書きます。「疎」という言葉は「過疎」や「疎開」「疎遠」など、外れるような意味を持っていますよね。「疎覚え」も頭から記憶が外れている状況なので、この漢字が使われるようになったのです。
いつ使う?「うろ覚え」の例文を紹介
例文①:うろ覚えなのですが、〇〇社の営業部長は田中さんでしたよね。
これは記憶があいまいで、自信がない時に尋ねるケースです。確かではないことを聞く時に「うろ覚えなのですが〜」と、冒頭で話してから会話を始めることがありますよね。
例文②:うろ覚えだけど昨晩は自力で帰宅した覚えがある
あいまいながら正しいと思っていることを主張するケースです。私も記憶はあいまいだけどほぼ間違いないと感じている時は、上記のような言い方をしますね。
例文③:うろ覚えで申し訳ないです。明日の集合時間は何時ですか?
これはほとんど覚えていないことを主張したケースです。もはや覚えていない場合にも使うという人もいます。私も「うろ覚えで申し訳ないのですが」と言いつつ、何も覚えていない、もしくは聞いたことすら忘れていることがあります。ダメな人間ですね!(笑)
「うろ覚え」の類語はどれ?
「うろ覚え」には似たような類語が存在ます。あまり使われませんが、「うろ覚え」でもいいので頭に入れておきましょう。
空覚え(そらおぼえ)
空覚えには
・書いたものを見ないで済むように暗記する
・確かではない記憶、うろ覚え
というふたつの意味があります。全く正反対の意味なので、前後の文脈から予測する必要があります。
例えば
「漢検に向けて漢字を空覚えした」→暗記
「レシピを空覚えしてて不味い料理ができた」→うろ覚え
といったように、文章から意味を推測しなければなりません。
生覚え(なまおぼえ)
生覚えには
・確かでない記憶、うろ覚え
・あまり気に入られていない
という意味があります。うろ覚えと同じような意味で使われることが多いです。
今回は「うろ覚え」について解説をしてきました。私も「うる覚え」と「うろ覚え」かどちらを使えばいいのか「うろ覚え」のことがあるので、勉強になりましたね。
それではみなさんも「うろ覚え」にならないように、言葉の意味を理解しておきましょう!