皆さんは「センセーショナル」という言葉を知っていますか?
衝撃的な出来事や悲しい事件が起こった時に使われたりしますが、実際はどんな意味があるのでしょうか?
またエモーショナルという言葉にも似ていて、どう区別していいのか分からないという人も多いです。
そこで今回はセンセーショナルの意味や語源、使い方の例などを紹介していきます。
センセーショナルの意味と語源
センセーショナルは「人々の興味や関心を引きつける」という意味があります。テレビなどで、芸能人のニュースを過剰に表現したりすることを、「センセーショナルな報道」と言ったりするのを、聞いたことがある人もいるでしょう。
センセーショナル(sensational)は、英語で「人騒がせな」や「興味本位の」という意味があります。さらに「sens」が「感じる」、「action」が「こと」という意味なので、人の感覚に関する言葉だと分かります。
またセンセーショナルは、良い意味でも悪い意味でも使われます。日本では、事件や事故、芸能ニュースなど、人々を驚かせる意味でセンセーショナルを使用することがほとんどです。しかし英語圏や芸術の世界では、「センセーショナルな作品」「センセーショナルな建物」など、人々を魅了する意味で使われることも。「センセーショナル=悪いこと」ではなく、前後の状況から良し悪しを判断する必要があるのです。
例文でわかりやすく解説!
センセーショナルの意味は理解できたけど、いまいち使い方が分からない、という人もいるでしょう。そこで例文で分かりやすく、センセーショナルを解説していきたいと思います。
芸能人の不祥事について週刊誌ではセンセーショナルな見出しが出ていた
芸能人の不祥事を目立たせたい、週刊誌を手に取ってもらいたい、という想いから衝撃的な見出しをつけています。大げさな表現を使って多くの人に関心を持ってもらうために、センセーショナルな見出しにすることがあるのです。
あの人はセンセーショナルな人だ
センセーショナルな人=人の興味を引く人、です。良い意味と悪い意味があり、「問題行動が多い人」「トラブルメーカー」と比喩されることもあれば、「仕事ぶりが素晴らしい」「センセーショナルな人材だ」と良い意味で表現されることもあります。
センセーショナルな作品に感動した
人々の目を引いたり、惹きつけられてしまう作品を「センセーショナルな作品」と呼ぶことも多いです。アーティストからすると、褒め言葉として捉えることができます。
あのスーパーはセンセーショナルな広告で宣伝をしている
広告で「卵が1パック10円」「トイレットペーパーが100円」など、人々を惹きつける広告も、センセーショナルと表現されることもあります。スーパーは多くのお客様に来店してもらいたいので、センセーショナルな内容の広告を打つことが多いです。今度、広告を見る時は「センセーショナルな内容だな〜」と言ってみるのも面白いかもしれません。
エモーショナルとは違う?
センセーショナルに似た「エモーショナル」という言葉がありますよね。なんとなく同じようなイメージですが、全く異なる言葉です。
エモーショナルとは、「エモーション(感情)」の形容詞で、「感情的になる」という意味で使われます。日本では若者を中心に「エモい」の略称で親しまれており、感動した場面などで発言することが多いです。
しかしエモーショナルには喜びや感動だけでなく、怒りや悲しみ、恐怖なども含まれています。情緒不安定な人をエモーショナルな人と表現することもあり、使い方は様々です
センセーショナルは「人を惹きつける」、エモーショナルは「惹きつけられて感動する」という意味になります。似ているようで似ていない2つの言葉。間違えないようにしてくださいね。
いい意味のセンセーショナルが増えると嬉しい
今回はセンセーショナルについて解説をしてきました。皆さんも人の注目を集めるような出来事に出くわしたら、「センセーショナル」という言葉を使ってみてください。
また最近は事件や事故の報道がセンセーショナルになっているので、もっと良い出来事が注目されるようになったらいいなと思いますね。私も良い意味で注目されるセンセーショナルな人物になりたいものです!