7月3日は何の日か知っていますか? 実は「ソフトクリームの日」に制定されており、知らなかった方も多いかと思います。そこで今回は、ソフトクリームの日が制定された理由や由来について紹介をします!
ちなみにみなさんは、アイスクリームとソフトクリームの違いって言えますか? 今回はソフトクリームの日にちなんでその辺もご説明しちゃいますよ。
どうしてこの日がソフトクリームの日なの?
なぜ7月3日が「ソフトクリームの日」なのか気になりますよね。
始まりは1951年の7月3日、明治神宮外苑で開かれた米軍主催のカーニバルで、一般人にソフトクリームを販売したこときっかけ。アイスクリームは浸透していたものの、コーンの乗ったソフトクリームが一般に公開されるのは初めてでした。
この出来事をきっかけに、1990年日本ソフトクリーム協議会が、7月3日を「ソフトクリームの日」と制定したのです。1951年当時は、ソフトクリームをみて「ナンスカ!?」と思った人が多かったでしょうね。
ソフトクリームの歴史
ソフトクリームの起源は意外にも中国と言われており、その歴史は4000年前までさかのぼります。当時貴重だった牛乳を煮詰め、雪で冷やし固めてシャーベットのように食べていたそうです。しかし中国においてソフトクリームは大金持ちのシンボルであり、一般庶民の口に入ることはありませんでした。
13世紀になると、当時25年間のアジア横断旅を終えたマルコポーロが、イタリアへアイスミルクの製法を持ち帰った説が残っています。そしてこの時代から、ヨーロッパでもアイス文化が根付き始めました。ジェラートとかはまさにその文化が始まりのように思いますね!
16世紀になると冷やす技術が進化し、氷や雪を原料としない純粋なシャーベットが作れるようになりました。その後、1686年にイタリアの菓子職人フランソワ・プロコープ氏が、フランスのパリに「カフェ・プロコープ」を開店(今でもお店があるんです!!!)。当時では斬新だったホイップクリームを凍らせた「グラス・ア・ラ・シャンティ」は、現在のアイスクリームの原型とも言われています。
しかしソフトクリームは贅沢品であり、庶民には手が届かない存在でした。ところが1846年にアメリカのナンシー・ジョンソンが、画期的な商品を思いつきます!樽に氷と塩を入れて冷やし固める「手回し式アイスクリームフリーザー」を発明したのです。
この発明により、庶民でも気軽にアイスクリームが食べられるようになり、一気に世界中へと広まったと言われています。
アイスクリームの技術は発達しましたが、マイナス20℃で固め、マイナス5℃を保ったまま流通・販売をするのは難しいことでした。少しでも温度が高いと風味が落ちてしまい、美味しくなくなるのです。そこで作りたての美味しさを届けたいと、「オートマティック・ソフトサーブマシン」が誕生。掃除機のモーターを活用し、その場でアイスクリームを作れるようになりました。このマシンがソフトクリームの原型と言われています。
日本ではいつ頃から食べられていたの?
ソフトクリームが日本に登場したのは1951年7月3日ですが、一般的に食べられるようになったのは、さらに時間が経ったあとでした。
ちなみに日本でソフトクリームが流行るきっかけを作ったのはあのプロレスラーの力道山だってご存知でした??
戦後、テレビが普及し始めた日本では、プロレスが大人気で、日本国民がテレビに釘付けでした。プロレスの人気ぶりに蕎麦屋が店内にテレビを設置。大勢のお客さんが訪れますが、放送時間が20〜21時だったため、夕食後にくる人がほとんど。売り上げは伸びませんでした。そこで閃いたのが、夕食後のデザートとしてソフトクリームを販売するというもの。これが大ヒットし、ソフトクリームは一気に知名度が上がったと言われています。
プロレスとソフトクリーム、一見関係なさそうですが、蕎麦屋の店主の粋な閃きが今につながるヒットを生み出したとは……! 驚きです。
ソフトクリームとアイスクリーム違いってナンスカ?
何気なく食べているソフトクリームですが、アイスクリームとの違いを知っている人はあまりいないかと思います。
ふたつの違いの決め手は「温度」です。アイスクリームは柔らかい状態で容器に詰められ、マイナス30℃以下で急速冷凍。運搬や保管する温度はマイナス25〜30℃、店頭に並べられる時もマイナス18℃以下で販売されています。
一方ソフトクリームは、マイナス5〜7℃で製造されます。アイスのように固くなく、柔らかい状態で提供されているのはご存知ですよね。
実はアイスクリームはマイナス18℃、ソフトクリームはマイナス5〜7℃で美味しく感じるように設計されています。材料の配合や分量も異なり、様々な種類に分類されるのです。
種類豊富なソフトクリームを楽しもう!
日本人の定番デザートとして定着したソフトクリーム。
個人的には旅行先で販売されている、ご当地ソフトクリームを食べるのが好きです。王道のソフトクリームから変わり種まで、これからも進化を続けるソフトクリームから目が話せません!