やっぱり良いものは良い!!あの賞もここから生まれたかも知れない──軽~い書き心地が創造力を生む「BLACKWING(ブラックウィング)」

センノヂ
センノヂ
2021.06.11
BLACKWING(ブラックウィング)

皆さんは鉛筆を使っていますか?使ったのは小学生以来なんて人もいれば、大人になってからもずっと使っているという人もいることでしょう。

今回ご紹介する「BLACKWING(ブラックウィング)」は、こだわりにこだわり抜いた、まさに大人のための鉛筆。価格は普通の鉛筆の3倍程度とかなり高級になりますが、約1世紀ものあいだ、名だたるクリエイターをはじめ、多くの人々に愛される名品なのです。

大人になったからこそぜひ使ってほしい、ぜいたくな鉛筆。その人気の秘密と、これまでの歴史とともにご紹介します。

すべてのはじまりである、「ブラックウィング」の代名詞といえるモデル

BLACKWING(ブラックウィング)

「ブラックウィング」は、元々エバーハード・ファーバー社が製造・販売していた鉛筆。飾り気はないもののどこか優美さを感じるデザインと、なめらかな書き心地が持ち味。1930年代の発売から1998年に生産終了となるまで、長きにわたり愛され続けてきました。

「ブラックウィング」の歴史は、その代名詞とも言える「ブラックウィング602」というモデルから始まっています。

多くのすぐれた作品を生み出したクリエイティブな鉛筆

「ブラックウィング602」の愛好者の中には、文学や音楽、アートなどにおいて大きな功績を残してきた人物も多く、グラミー賞をはじめ、エミー賞、ピューリッツァー賞、アカデミー賞の受賞者など、クリエイティブな人々が名を連ねます。

BLACKWING(ブラックウィング)

ざっと挙げてみると…作家のジョン・スタインベック、作詞家・作曲家のスティーヴン・ソンドハイム、音楽家で指揮者のレナード・バーンスタイン、バッグス・バニーなどのキャラクターを生み出したアニメーターのチャック・ジョーンズなど…もう、すごい人たちばかり。そうそうたる面々ですね。

「ブラックウィング」が多くのクリエイターやアーティストたちを支え、すぐれた作品を生み出したといっても過言ではありません。

けっして消えることがなかった「ブラックウィング」を求める思い

BLACKWING(ブラックウィング)

多くのクリエイターに愛された「ブラックウィング」ですが、経営不振によりいくつかの企業に買収されたのち、1998年にあえなく製造終了となります。

一旦売り場から消えたものの、アメリカのECサイト・eBayで未使用のものが売りに出されると、1本40ドルもの値が付いたというエピソードがあります。日本円にしておよそ4000円。鉛筆1本の価格がそこまで高騰してたなんて驚きですよね。

それほど「ブラックウィング」を人々が求め、使いたいと願ったのです。「ブラックウィング」が人々の心から消えることはありませんでした。

BLACKWING(ブラックウィング)

そんな中、2007年に発売されたCCPC(カリフォルニアシーダープロダクツカンパニー)が手掛ける高級鉛筆・「PALOMINO(パロミノ)」シリーズが、「ブラックウィング602」の高い品質と書き味にとても近いということで注目されはじめます。

世界有数の鉛筆用木材のサプライヤーであるCCPCはこれに着目、2010年に北米産のインセンスシーダーの軸と高品質な日本産の芯を併せ、「ブラックウィング」を復刻させました。
復刻するにあたって幾度もテストを重ね、さらにデザインと書き心地に磨きを掛けました。上質な素材と職人の技術がひとつになり、こだわりの鉛筆が再び世に送り出された瞬間でした。

「ブラックウィング」の象徴的な消しゴムと高品質な芯の書き味

「ブラックウィング」には多くのこだわりのポイントがありますが、その中でも象徴的なのが、軸にセットされた消しゴムとやさしい書き心地。これら機能的な面と魅力も含めてご紹介します。

存在感のある実用性重視の消しゴム

鉛筆の軸に付けられた消しゴムといえば、丸い小さなものが思い浮かびますが、「ブラックウィング」にセットされているのは、角の部分で細かいところを消すことのできる四角いもの。装飾やおまけのようなものではなく、しっかりと消せる機能もあります。

金具から取り外せる構造で、消しゴムが減ってきたら上に引き上げて、長さを調節できる仕様。さらに別売りのリフィルにも交換可能なので、気兼ねなくどんどん使えます。

BLACKWING(ブラックウィング)

上品で高級感ある鉛筆の色合いと金具の組み合わせが、クラシカルなたたずまいです。それぞれのモデルごとに、異なる色の消しゴムがセットされているのもポイント。どれもセンスを感じられる組み合わせなので、見ているだけでも楽しめそう。

「筆圧は半分、速さは2倍」なめらかな書き味をうたった刻印

BLACKWING(ブラックウィング)

「ブラックウィング」の書き味はハッキリと黒く濃く、何よりもなめらかなのが特徴。さらさらと軽やかに書ける心地良さは、使った誰もが魅了されるはずです。

「HALF THE PRESSURE, TWICE THE SPEED. 」(筆圧は半分、速さは2倍)──これは「ブラックウィング」の代表的モデル「ブラックウィング602」のみに刻印されているフレーズ。エバーハード・ファーバー社時代から受け継がれており、「ブラックウィング」の書き味を象徴するものです。

BLACKWING(ブラックウィング)

芯の硬度は「soft」「balance」「firm」「extra firm」と独自の表記を採用し、それぞれのモデルでの硬さは1種類のみ。これまでにないものを世に送り出したい、そんな気概とこだわりを感じる仕様です。

手に馴染むまでじっくりと使う、クリエイティブな鉛筆

BLACKWING(ブラックウィング)

ちょっとしたメモ書きやスケジューリングまで、今はすべてスマートフォンで済ませられる時代。
でも、「ブラックウィング」を手に取ってスイスイとただ気持ち良く、気の向くままに鉛筆を走らせれば、クリエイティブなアイデアがふとやってくるのかも知れません。

使っていくうちにだんだん短くなり、いつしか手にしっくり馴染んでくる…鉛筆にはそんな楽しみがあるのだと思います。
気に入って選んだものだからこそ、少しでも長く使いたい。
手帳とともに「ブラックウィング」を持ち歩いて、日々浮かぶ何気ないアイデアを書き留めてみませんか?

商品情報

商品名   BLACKWING(ブラックウィング)
正規代理店 株式会社エス・アイザックス商会
公式サイト https://www.blackwing602.jp/
販売サイト https://blackwing602.shop/

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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