いつも折りたたみ傘を持ち歩いているのに、その日に限って置いてきていた。朝出かける時に傘を持ってこようか、相当迷ったあげく持っていくのをやめた…そういう日に限ってにわか雨が、なんて経験はありませんか?
仕方なくコンビニでビニール傘を買ったけど、駅に着くまでに雨は止んで、また家のビニール傘が増えた…。ビニール傘の使い捨てにはなんだか釈然としない思いばかりという人も、きっといるはず。
「アイカサ」はスマホのアプリを使って、手軽に傘を借りられる、傘のシェアリングサービス。傘を持ち歩かなくて済む上に、環境にも配慮したとっても便利なシステムなのです。
邪魔になりがちな傘を持たなくても良いなんて、利用しない手はありませんよね。どのようなものなのか、さっそくご紹介します。
「雨に濡れない体験」を届ける「アイカサ」とは?
「アイカサ」は、アイカサスポットと呼ばれる傘立てから、登録ユーザーがいつでも傘を借りられるサービス。
会社近くのスポットで借りたあと、駅のスポットで返す──そんな小回りの利く便利さが「アイカサ」の魅力ですが、今まで急な雨のたびに消費されてきた、使い捨て傘の使用を減らしたい、そんな思いから立ち上げられました。
「アイカサ」では、本当に欲しいのは使い捨てられる傘ではなく、「雨に濡れない体験」だという考えのもと、サービスを提供しています。
2020年6月のサービスのアップデート時にスマホアプリを導入し、レンタルから返却まで、すべて簡単なスマホの操作のみで行えるように。ますます便利になり、さらに拡大を続けています。
大量に捨てられるビニール傘を減らすために…「アイカサ」が生まれたワケ
どこの家にも何本もあって、会社や店の傘立てはいつの間にか放置されたビニール傘でいっぱいに。正直あまり見栄えの良い光景ではありませんよね。
皆さんは、ビニール傘の行く末をご存じでしょうか?
日本では年間およそ8000万本のビニール傘が消費され、その消費量は世界で第一位と言われています。そしてその大部分は使い捨ての運命に。
さらに捨てられたビニール傘は、処分に手間やコストがかかる上にリサイクルもしづらく、ほとんどが埋め立てられているのが現状なのです。
もっと地球の環境に配慮して、使い捨てられるだけの傘をなくしたい。そんな思いを持ち、ムダな傘を捨てないために、どうするべきかを考えられたのが「アイカサ」というサービスです。
急な雨の中、コンビニにビニール傘を買いに走った経験は、誰しも一度や二度はあるはず。そんなひとりひとりの行動を変えていくことが、ビニール傘の消費を止めるのかも知れません。
アップデートによって、さらに便利になった「アイカサ」
2020年6月にアップデートされた「アイカサ」。ここでは「アイカサ」の使い方や便利な点をご紹介します。
一秒でも早く!独自のアプリでさらに便利に
独自のアプリの導入により、傘を借りるまでの動作がかなり簡易化されスムーズに。
スポットの傘立てのQRコード(二次元コード)を読み込むだけで、すぐに傘を使えるようになりました。
アップデート前はダイヤルロックを外す手間がありましたが、一秒でも早く傘を借りたい!というユーザーの願いに応えるかたちに。
雨を知らせてびしょ濡れ回避
「アイカサ」には、一部サービスとして雨が降りそうになるとお知らせしたり、さらにユーザーの現在地から最寄りのアイカサスポットを検索できるサービスも。
こんなきめ細かいサポートがあれば、急な雨にもあわてずに済みますね。ユーザーへ利用をうながす効果もあり、まさに一石二鳥。
「アイカサ」の利用料を知ればビニール傘を買いたくなくなるかも
「アイカサ」の利用料金は「通常プラン」で24時間で70円。同月内ならば6日以降、420円で課金はストップされます。
日本ではひと月に平均10日ほど雨が降ると言われますが、ビニール傘を買うよりも、ずっとリーズナブルなのは一目瞭然。
また月額280円の「使い放題プラン」もあるので、使う頻度によって使い分けることも可能になります。
さらに詳しいご使用方法の説明動画はこちら。
捨てずにずっと使い続けられる「リペアラブル」な傘
「アイカサ」で使用されているのは、株式会社サエラの簡単に壊れることのない半永久的に使える傘。
グラスファイバーを使用した骨組みで、強風時も安心な耐久性を確保するとともに、何よりも「リペアラブル」という点に力を入れています。
これまでどこか1本でも骨が折れた場合には、修理できずに捨てられることが多かった傘。「アイカサ」はパーツ交換が可能な構造のため、捨てずにずっと使い続けられるのが特徴です。まさに環境への配慮がかたちになった傘と言えるでしょう。
また、パーツには金属を使っていないので、錆びによる劣化の心配もありません。
そのほかにも強力な撥水加工や、平面に加工された安全な先端部、テーブルに掛けやすいストッパーをつけたハンドルなど、機能面での工夫もたくさん。
環境に配慮され、エコに貢献するための工夫はもちろん、便利で使ってみたくなる魅力にあふれる「アイカサ」。
傘は無駄に買うものではないし、所有することもない。必要なときだけシェアするのが当たり前、そんな時代がやってくるかも知れません。
サービス情報
サービス名 アイカサ
提供元 株式会社Nature Innovation Group
公式サイト https://www.i-kasa.com/