ニットの風合いを器に──見て、触れてあたたかい「Trace Face (トレースフェイス)」

センノヂ
センノヂ
2020.05.29
Trace Face (トレースフェイス)

ナチュラルな雰囲気がかわいらしいこの器、良く見れば繊細なニットの模様が全体的に浮かび上がっています。手編みの器?陶磁器なのに手編み?ちょっと頭の中が混乱しそうになりました。
見た目にもやわらかそうなこの器、繊細な素材の質感をそのまま陶磁器に表現した「Trace Face 」というプロダクトなのです。

「陶磁器のような肌」なんて表現もあるように、「なめらかでツヤがあるもの」というイメージが強い陶磁器。今回はそんな陶磁器へのイメージをあっさりと変えてしまうであろう、「Trace Face 」をご紹介します。

「Trace Face 」のデザインとテクスチャを引き立てる工夫

「Trace Face 」は、陶磁器に異素材のテクスチャを立体的に表現しています。やさしいぬくもりのある質感が大きな特徴です。
その魅力的な素材感を表現し、より引き立てるためには、さまざまな工夫がなされているのです。いくつかご紹介します。

和と洋、どちらにも調和するフォルム

Trace Face (トレースフェイス)

「Trace Face 」は洋風のテイストでも、また、昔からある湯呑みのような和風テイストにも偏らない、どちらの要素も感じる絶妙なフォルムです。
「Trace Face 」が和洋問わずさまざまなテイストにも調和して、どんなシーンにもうまくなじむのは、このフォルムによるところが大きいのでしょう。

あえて素のままにして自然な風合いに

Trace Face (トレースフェイス)

せっかく精巧に表現された素材感がぼやけるのを防ぐため、あえて外側に釉薬を塗っていません。

これにより、ニットとラタンの自然な風合いを陶磁器に宿したのです。ずっと触れていたくなる優しい質感ですよね。

職人の技を最大限に活かす素材のチョイス

Trace Face (トレースフェイス)

テクスチャをデザインする際には、陶磁器と様々な素材を合成しながら吟味していったそう。こうした中で選ばれたのが、冬場に恋しくなるあたたかな「ニット」と、夏場に涼し気な「ラタン」。
細やかな表情を持ち、職人の高度な技を最大限に活かせることが、この素材チョイスの理由です。

冬にはふんわりとしたニットの風合いでなごみ、夏には風が抜けそうなラタンで涼しさを演出、なんて使い方もステキですね。季節で使い分けるのもアリです!

インテリアや日常使いで楽しめる「Trace Face 」のラインナップ

日常使いができる食器に加え、インテリアでも独自のテクスチャを楽しめるアイテムが揃っています。
普段からお世話になっている大切な人や、これから新しい生活をはじめる人へのギフトにぴったりなラインナップをご紹介します。

Trace Face (トレースフェイス)

Trace Face (トレースフェイス)
Trace Face (トレースフェイス)/ Knit wear

繊細なニットとラタンの質感が再現されたカップ。質感はとても個性的ですが、和洋問わず、どんなシーンでもしっくりなじむナチュラルな表情を持っています。
こんなおしゃれなカップなら、ご家庭はもちろん、オフィスでもセンスの良いおもてなしができますね。コーヒーやお茶など、どんな飲み物もイイ気持ちでおいしくいただけそうです。

Trace Face (トレースフェイス)/ Rattan Basket

内側だけに釉薬とカラーリングを施したことで、外側の緻密なテクスチャが際立っています。上品でかわいらしいカップに仕上がりました。手にした瞬間、しっとり馴染むあたたかみを楽しんでください。

Trace Face donburi(トレースフェイス 丼)/ Knit wear

Trace Face (トレースフェイス)

器全体にあしらわれたニットの模様で、よりインパクトある質感を堪能できるどんぶりです。
ガッツリ系やおしゃれなカフェ風ごはんなど、和風でも洋風でも、ジャンルレスな料理の盛り付けに。カップとのセット使いもオススメです。

触れた触感はもちろん。目でも楽しめる繊細なニットの質感が、これまでにないワクワク感を食事にもたらします。手に取っておいしい丼ものを頬張れば、きっと幸せな気分を味わえますね。

Trace Face Light(トレースフェイス ライト)

Trace Face (トレースフェイス)

「Trace Face 」のあたたかな質感を照明にも活かしています。リアルなニットの模様が生み出すやわらかい光が、ゆったりとしたくつろぎをもたらします。
明かりを灯すたびにニットの模様がやさしく浮かびあがり、消灯時と点灯時の異なる表情が楽しめるのです。

食卓やリビング、寝室で──ぬくもりを感じる明かりが、リラックスできるなごみの空間を作ります。
ニットが生み出す不思議な陰影。ちょっとした非日常へあなたを連れっていってくれるはず。

Trace Face clock (トレースフェイス クロック)

Trace Face (トレースフェイス)

柔らかなニットが時計を包み込んでいるようなデザイン。緻密な模様が醸し出す立体感と質感が陶磁器であることを忘れそう。

マットな質感の針がアクセント。ニットのやわらかな表情をより引き立てます。シンプルでモダンなテイストなので、和室にも洋室にもぴったりですね。どのようなインテリアにも馴染むのです。針には3色のカラーバリエーションがあります。お部屋の雰囲気に合わせてチョイスして下さい。お部屋に飾ったら、時間を見る度にほっこりできそう。

愛知県瀬戸市の「型屋」が持つ技術の結晶

Trace Face (トレースフェイス)

「Trace Face 」は、陶磁器生産で1300年以上の歴史を持つ街、愛知県瀬戸市の陶磁器メーカであるエムエムヨシハシと、デザインやブランドプロデュースを行うセメントプロデュースデザインとの協業で創られました。

陶磁器ってろくろを回して作るイメージが強くないですか?実は型を使って製造する工程がほとんど。そして、陶磁器作りは「窯」「生地」「釉薬」「型」「絵付」といった分業体制なのです。エムエムヨシハシは50年に渡り、「型屋」として産地の一翼を担ってきました。「Trace Face 」には、この「型屋」の持つ高度な技術が活かされているのです。

Trace Face (トレースフェイス)

模様を描く通常の装飾方法と異なり、「Trace Face 」では、型に模様を彫り込む技法で独自のテクスチャを作ります。とても繊細で、熟練の職人でも大変時間を要するこの作業は、多大な労力を伴うのです。
「Trace Face 」は既存の技術を活かし、陶磁器の新たな可能性を見出すためのプロダクトとして誕生しました。

手仕事が生み出す新たな挑戦

Trace Face (トレースフェイス)

陶磁器を指す「せともの」という言葉。これは「瀬戸で作られたもの」という意味が由来なのだそう。瀬戸の技術である「せともの」が、私たちにとっていかに身近で、深く浸透しているかがわかります。

すべての工程において、人の手で丁寧に作られたTrace Face。新しい挑戦を通して、手仕事による製品の良さを今に伝えます。こうした姿勢が、古くからある伝統や技術を守り、さらに発展させていくのでしょう。

繊細でやわらかく、陶器であることを忘れてしまいそうな「Trace Face 」。一度手に取って、確かめてみませんか?

商品情報

ブランド名   Trace Face (トレースフェイス)
販売元     有限会社セメントプロデュースデザイン
商品販売ページ https://store.coto-mono-michi.jp/?mode=srh&keyword=Trace+Face

直営店  コトモノミチ at TOKYO/ COTO MONO MICHI AT PARK SIDE STORE
住所   130-0002 東京都墨田区業平4-7-1 / 大阪市西区京町堀1-15-23 1F
電話   03-6427-6648 /  06-6459-0366 
営業時間 12:00〜19:00 (東京)/ 11:00〜19:00(大阪)
定休日  火曜・水曜 (東京)/ なし(大阪) (※イベント準備などで変更する場合がございます。 SNSにて情報をアップしておりますのでそちらをご覧ください。)
アクセス 東京メトロ 東京メトロ半蔵門線「押上(スカイツリー前)駅」B1出口より徒歩2分/ 地下鉄 四ツ橋線 「肥後橋駅」徒歩10分 / 地下鉄 四ツ橋線・中央線「本町駅」徒歩10分

センノヂ
WRITER PROFILE

センノヂ

昭和40年代のセンスに魅せられ古着やインテリアにハマるが、現在ではその頃に建てられたとおぼしきビルや住宅を愛でるのが何よりの癒し。いつか、自分でプロデュースした雑居ビルを建ててみたいです。

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