みなさん、こんにちは。半分台湾人のSeikyoです。
今回は小さな窓から花が覗ける、ユニークな大理石のフラワーベースを早速みていきましょう!
大理石の端材を再利用
台湾東部の花蓮(かれん)は独特な地形から大理石が採れることで有名で、貴重な石材産業として発展し、全盛期には欧米諸国や日本に輸出するほどの規模を誇っていました。しかし今となってその大理石産業も年々衰退してしまい、いかにして振興させるかが目前の課題となっています。
そんな中、台湾のデザインスタジオ「3+2 design studio」が花蓮にある石材メーカーの「大藝石代」とコラボし、大理石の端材を再利用したプロダクト開発に乗り出したのです。
「Table Window」と名付けられたこのプロダクトは、その名の通り卓上で窓の風景を再現できるとてもユニークなフラワーベースとなっています。大理石の端材を部分的に再利用し、マーブルの独特な模様が楽しめる花瓶に仕上がっています。
室内に長くいることが多い日でも、この花瓶を置くことで擬似的に窓の風景を創り出し、花の見え方の変化を楽しむことで、少しでも心が豊かになるようなインテリアグッズとなっています。
インテリア空間にちょっとした趣を
小窓のフレームは暖かみのある木材を使用しており、石材と組み合わせることで異なる素材のコントラストを演出しています。ガラスはすりガラス、ストライプ柄と花海棠(ハナカイドウ)模様の3種類から選ぶことができ、異なるガラスから見える花の姿も変わって映り、その違いを楽しむことができます。
また、部屋の光加減によっても窓ガラスに映る花の姿が時間ごとに変化し、窓枠の中に花がおさまることで、まるでその瞬間の一枚の写真を見ているような気分にさせてくれます。幾何学的でシックな外観も、大人の雰囲気を室内に演出してくれることでしょう。
大理石のライフサイクルを伸ばす
このフラワーベースは、インテリアとしての使い勝手や見た目上の美しさだけでなく、限られた地球上の資源を再利用し、デザインの力で昇華させることで、大理石そのもののライフサイクルを伸ばすだけでなく、衰退した地域の産業をもサポートしていくという、付加価値に満ちたプロダクトだと感じました。
では、次回もお楽しみに!
商品情報
|3+2 design studio https://www.3add2.com/
|大藝石代 https://www.artfinity.com.tw/
オンラインストア https://www.artfinity.com.tw/product_detail.php?id=76