みなさん、こんにちは。半分台湾人のSeikyoです。
今回皆さんにご紹介するのは、東京で本格的な台湾茶を愉しめる喫茶店「蓮月庭(れんげつてい)」です。
早速みていきましょう!
自由が丘の静かな住宅街に潜む台湾喫茶
2019年の11月、おしゃれなカフェやお店が立ち並ぶ自由が丘に、台湾茶を扱う喫茶店「蓮月庭」がオープンしました。車や人が行き交う大きな道路から離れた小さな路地の中に位置し、落ち着いた雰囲気を感じさせる場所にあります。
旧正月のシーズンに訪れると、お店の入り口に赤い紙の「春聯」が貼られており、一瞬台湾にいるかのような錯覚を覚えます。
店内はものすごく落ち着いた雰囲気で、カウンター席の一角には台湾茶を愉しむための茶器が飾られています。日本の人にもっと台湾茶の魅力を知ってもらいたいというオーナーの思いから、ここにてオープンを決意したそうです。
無農薬の茶葉から淹れる、貴重な台湾茶
もともと多くが中国福建省から伝来した台湾茶ですが、その種類も実に豊富です。一番代表的な「凍頂烏龍茶」以外にも、「東方美人茶」や「鉄観音茶」などがあり、台湾の気候のもとで独自の発展を遂げました。
蓮月庭で扱われている茶葉の最大の特徴の一つが、無農薬であることです。オーナーによると、通常の茶葉の場合一煎目は一度捨ててしまうこともありますが、ここでしか飲めない高品質なお茶だけを取り揃えているのです。
今回オーダーしたのは、こちらの「席茶(シーチャ)」セット。コースを選んでから、好きな茶葉を選ぶことができます。茶葉は基本全て高山烏龍茶の分類に入りますが、産地や発酵度、焙煎されたか否かで少しずつ異なり、専用の茶器と合わせて違いを楽しむことができます。
台湾の高山茶でもっとも特徴的なのが、この茶葉の形でしょう。日本ではあまり見かけない小さくて丸く包まれたような形になっており、お湯を注ぐと葉が大きく広がって、徐々にお茶の香りが空間全体に広がってゆきます。
繰り返し淹れることで、味の変化を楽しむ台湾茶
「席茶」の場合、一煎目はオーナー自身が淹れ方をレクチャーしてくれますが、沸騰したお湯が入ったやかんも提供させるため、自分のペースで二煎目以降は繰り返し淹れて、徐々に変化する味を感じながら飲むことができます。
台湾でお茶を飲む際によく使われる単語に「回甘(=甘さが戻ってくる)」という言葉があります。お茶を飲み込んだ後に喉元で感じられる甘い味わいのことを意味しますが、これは中国茶や台湾茶でしか味わえない、独特の感覚と言って良いでしょう。
席茶以外にも、「碗茶(ワンチャ)」と呼ばれるセットでは、このように茶葉がそのままお碗に入って淹れてあり、レンゲですくって飲むという、独特の作法でお茶を愉しめます。
台湾スイーツを、本場の味で
ここからは、お茶と一緒に楽しめる台湾スイーツをご紹介します。
まずは、ピーナッツがトッピングされた「花生豆花(トウファ)」。豆花とは、豆腐を使った台湾定番のスイーツで、ここ蓮月庭では手作りで本場の味が再現されていて、ひんやりした甘いスープが絶好です。
続いては、同じくオーナー手作りのパイナップルケーキ。本当にパイナップルの形をしているのが実に可愛らしく、「葉」の部分に当店自慢の無農薬茶葉がブレンドされていて、お茶の香りとパイナップルの酸味と甘みを口の中で同時に味わうことができます。茶葉は高山茶葉、日月潭紅茶葉、プーアル茶葉の3種類から選ぶことができます。
繊細な香りの台湾茶を片手に、本場のスイーツを味わいながら、台湾にいるかのような不思議な空間にさせてくれる、ここ「蓮月庭」。自分なりのペースでお茶を淹れ、ゆったりと飲みながら家族や友達との会話を楽しむ午後のひととき。皆さんもぜひ台湾らしいティータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
では、次回もお楽しみに!
店舗情報
台湾席茶 蓮月庭(れんげつてい)
場所 東京都目黒区自由が丘2-15-10 A&Dハウス102営業時間
平日 12:00〜19:00 (L.O. 18:30)
土日祝 12:00〜20:00(L.O. 19:30)
定休日 不定休
公式サイト https://rengetsutei.jp/