みなさん、こんにちは。半分台湾人のSeikyoです。
今回は台南に位置する、カタカナで「パリパリ」と名付けられたカフェをご紹介したいと思います。
その名のルーツは日本語に由来するんだとか。早速探っていきましょう!
古いビルを改装した「Paripari apt.」
古い民家やビルがたくさん残る台湾南部の都市、台南。
ここ「Paripari apartment」は、市街地のど真ん中に位置する古いビルを丸ごと1棟リノベーションし、カフェや民泊が入った複合型施設です。
一階はアンティークショップの「鳥飛古物店」。一昔前の日本ルーツのアンティークや、お店オリジナルの雑貨などが売られていて、理科の実験室のような雰囲気を楽しめます。
この雑貨屋さんで見物を終えて、レトロな内装の階段を上がって2階に向かいます。古い台湾の建物でよく見かけるタイルの壁に洋風のドアがマッチしていて、なんとも言えないワクワクな気分がしてきますね。
扉の向こうにはカフェスペースが広がっており、建物の外観では感じられない、お洒落で落ち着いた雰囲気の空間になっています。日本の雑誌も数多く置かれており、コーヒーの香りが漂う中、ここで気持ちの良い午後のひとときが過ごせます。
ちなみに3階には、たったの2つしか用意されていない民宿のお部屋があり、レトロなヴィンテージの家具に囲まれた、モダンでスタイリッシュな台南での時間が過ごせるようになっています。
そもそも「パリパリ」って、どういう意味?
「パリパリ」とは、一瞬擬音語かなと思われるかもしれませんが、台湾語で「流行りやイケてること」を表す言葉らしく、語源は日本語から来ているとされています。正確な語源は定かではないようですが、その時代、おしゃれな都市「パリ」に憧れ、そう名付けたのかもしれません。
響きもかわいく印象に残るので、ついつい立ち止まって訪れる方も多いかもしれませんね。私もそのうちの一人でした。
台湾語の中に生きる日本語
この「パリパリ」という言葉以外にも、実は台湾語の中にはたくさんの日本語がそのまま使われています。そもそも台湾語というのは、台湾で一般的に共通語として使われている中国語と発音も言葉も全く異なります。今では主に年配の方や、比較的台湾の中南部に話せる人が集中しています。
その台湾語ですが、日本統治時代に大量の日本語の影響を受け、もともとなかった新しい物はそのまま日本語で呼ばれ、人々の生活に溶け込んでいったのです。その例として「オートバイ」、「運ちゃん」、「休憩」、「ラジオ」、「ビール」、「パン」など、訛りはありますが今なお生活で幅広く使われています。
日本と台湾の意外な関係性は、こうして話し言葉にも残っているのです。
皆さんもぜひ台南に足を運ばれる機会がありましたら、「パリパリ」な気分でコーヒーを一杯手にしてみてはいかがでしょうか?
では、次回もお楽しみに!
店舗情報
Paripari apt.
住所 台湾台南市忠義路二段158巷9号
公式サイト https://paripariapt.co/
Facebook https://www.facebook.com/paripariapt/
Instagram https://www.instagram.com/paripariapt/