みなさん、お酒は好きですか?コロナ禍で友人たちと飲む機会は減ってしまったものの、お酒と一緒に友人や家族とすごす時間を楽しんだり、お酒と料理の組み合わせを楽しんだりと、いろんな楽しみ方がありますよね。今、そんなお酒とアートを組み合わせて、いつでも、どこからでも気軽に楽しめちゃう展覧会が開催されています。
この記事では、オンラインミュージアムプラットフォーム「MU」で開催中の「お酒とアートに、ほろりと酔う」展をご紹介します。
ほろよい気分で楽しんでもOK?肩の力を抜いて楽しむ展覧会
「お酒とアートに、ほろりと酔う」展は、自宅で楽しめるオンライン展覧会。オンライン展覧会だから、ソファでリラックスしながら見ても、それこそお酒を片手に楽しんだって大丈夫。コラムのような読みやすい解説で構成され、気軽に楽しめる構成になっています。
この展覧会の監修者は、大衆酒場も、家飲みも、屋外で飲むのも好きな酒場ライター「パリッコ」さん。”お酒を楽しむプロフェッショナル”です。そして、この紹介される作品は、お酒をテーマやモチーフに扱った作品たち。まさに、お酒好きによる、お酒好きな大人のための展覧会といえるかもしれません。
それでは、展覧会の会場に入ってみましょう。
気軽な読み物として楽しんでも、数珠つなぎでじっくり楽しんでも。
この展覧会は、3部構成。お酒の楽しい時間と合わせてやってしまいがちな失敗「楽しくなりすぎた人たちの末路」を表現した作品を集めた 第一部「なんか見たことある、この光景」、お酒を楽しむ楽しい時間や食卓を描いた 第二部「楽しいひとときが、よみがえる」、そして、個性的な酒器を紹介する第三部「酒飲み心がくすぐられるこの一品」。
例えば、第二部で紹介されている《旅館の中庭》という約350年前の作品に描かれているのは、晴れた日中の屋外で集まって楽しそうに過ごすひとたちの様子。こんな何でもない日常の多幸感は、今も昔も変わらないのかもしれませんね。
また、第三部で紹介されているのは、例えば、くちばしからお酒を注ぐ鳥の形の徳利《鳴鳥徳利》。前衛日本画家・下村良之介による作品です。外観もユーモラスながら、酒を注ぐたびにピィーッと高らかに鳴き声を発するなんて遊び心も楽しいですね。
また、《花卉蒔絵行厨》は、江戸~明治時代につくられたいわゆるピクニックセットで、重箱に加えて、銘々皿や小盆、徳利や杯も携行できるよう提げ手のついた外枠に納めたもの。観劇や花見、紅葉狩といった四季折々の催しに用いられたのだとか。外枠は鼓と笛、徳利は大太鼓をモチーフにするなど、機能的で見た目も楽しい工芸品ですね。
気になる作品をもっと詳しく見てみたくなったら、クリックして大画面で楽しむこともできるほか、詳しい作品解説を読んだり、その作品を所蔵する美術館の情報を見ることもできます。また、その美術館の他の所蔵作品を観たり、似ている色から他の作品を探したりすることも。気づけば数珠つなぎのように新しい作品に出会えますね。
全国のミュージアムのコレクションを楽しめる、オンラインミュージアムプラットフォーム「MU」とは?
こんなユニークな展覧会を開催しているのは、全国のミュージアムが収蔵するコレクションを中心に、アートや文化財を鑑賞できるオンラインミュージアムプラットフォーム「MU」(ミュー)。
美術館だけでなく、歴史博物館や自然史博物館、科学博物館まで、日本全国、さまざまなジャンルのミュージアムが収集するコレクションが集まるミュージアム・コレクション・プラットフォームです。
こちらでは、今回ご紹介したような、特定のテーマで様々な美術館の作品を紹介するオンラインの「合同企画展」以外にも、参加する美術館ごとに所蔵作品を紹介する「EXHIBITION」(展覧会)も開催されています。
また、各ミュージアムの所蔵作品を個別に検索して魅力的なコレクションと出会ったり、コレクションやEXHIBITIONを観るだけでは気づくことのできない情報にたっぷり触れられる「動画」を楽しむことも。
日本全国の美術館が参加しているので、「こんな美術館・博物館あるんだ!」なんて新しい出会いがあるかもしれません。旅行もしやすくなってきた今、面白そうな美術館を見つけたら、現地も訪問してみたいですね。
「お酒とアートに、ほろりと酔う」展は、2023年6月25日までの開催です。
展覧会情報
「お酒とアートに、ほろりと酔う」展
公式サイト https://museum-u.com/museum/88/exhibition/402
会場 オンラインミュージアムプラットフォーム「MU」(ミュー)