緊急事態宣言により5月いっぱいの臨時休館が発表されている国立科学博物館。一方、常設展も企画展も含め、オンラインでの展示がとても充実してきているんです!この記事では、国立科学博物館が提供しているたくさんのコンテンツから、注目のコンテンツを3つご紹介します。
「かはくVR」で、自宅から国立科学博物館を探検!
「かはくVR」は、あの広大な国立科学博物館をまるごとデータ化。博物館の中にいるような3Dビュー+VR 映像で、自宅にいながら展示を鑑賞することができます。VRゴーグルがあればVR映像として楽しむことができますが、3Dビュー映像はPCやスマートフォンからでも視聴可能。展示物を画像として楽しめるだけではなく、解説も添えられているのが嬉しいです。
国立科学博物館は2つの館から構成されています。地球の生命史と人類の歴史を展示する「地球館」、日本列島の自然と生い立ちやそこに暮らす生き物たちの進化、日本人の形成過程を展示する「日本館」。合わせて2万5千点の資料が展示され、広すぎてどこから見たら良いのか分からない… なんて途方に暮れてしまいそうですが、オンライン上で館内ガイドも公開されています。「おたずねの多い展示」というガイドでは、「フタバスズキリュウ化石」や「忠犬ハチ公」、「マンモス」や「月の石」など、かはくのなかでも有名な展示物がまとめられており、まずはハイライトを巡りつつ、興味を持ったところはじっくり…なんて巡り方もできますね。
4月末からは「もっと!かはくVR」として、かはく研究者による展示解説動画の公開もスタート。ためになるお話から裏話的なお話もあり、かはくVRをもっと楽しむことができます。
特別展も自宅から!「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」も360°画像で鑑賞!
臨時休館中につき、会場での鑑賞ができない特別展「大地のハンター展」についても、その一部の展示の360°画像をスマートフォンで鑑賞することができます。
「日経VR」という無料のアプリを使って楽しめるこちらの企画。こちらは展示室を歩き回るのではなく、いくつかの展示物のみどころ解説とともに、その展示物の周辺を360°画像で楽しめるようになっています。例えば巨大ワニ「デイノスクス」の展示では、デイノスクスの目の前に立ち、恐竜も襲っていたといわれるその口の中をのぞき込むように観察!大迫力です。
また、今回の展示の中でも話題となったコビトカイマンの標本は、「THE ALFEE」 のメンバーである坂崎幸之助氏から国立科学博物館に寄贈されたもの。今回、この標本を360 °観察できる3D画像も公開されています。標本を手元で拡大して細部まで観察したり、展示室では観察できない真上・真下からといった視点でも観察できたりするのが面白いですね。
迫力の恐竜骨格標本もぐるっと観察。「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」
「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」は、恐竜の骨格標本を所蔵する国立科学博物館、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館の4館がタッグを組み、所蔵する代表的な恐竜化石の恐竜骨格をデジタルアーカイブ化したVRコンテンツ。恐竜骨格をぐるっと360°観察できます。
「デジタルアーカイブ」のページを開くと、国立科学博物館所有のティラノサウルスやトリケラトプスのほか、4館の所蔵する代表的な恐竜化石の恐竜骨格が並びます。恐竜の解説だけではなく、「このパーツはどんな役割をしているのか」などの詳細な解説もされているので、骨格標本を「迫力」だけでない視点で楽しむことができるのも嬉しいです。(本webサイトは2021年5月中にリニューアル予定)
このほかにも、かはく研究者発信の「おうちでかはく、科学に触れる時間」や、企画展「日本のたてもの -自然素材を活かす伝統の技と知恵」展の国立科学博物館会場の動画、ご生誕120年記念企画展「昭和天皇の生物学ご研究」の動画配信など、まだまだたくさんのオンラインコンテンツが用意されている国立科学博物館。これらは、「おうちで”かはく”を楽しもう!自宅で楽しめるコンテンツ」のページにまとめられているので、是非チェックしてみてくださいね。
おうちで体験!かはくVR
YouTube【国立科学博物館公式】 かはくチャンネル
https://www.youtube.com/user/NMNSTOKYO
特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」VR配信
https://adweb.nikkei.co.jp/vr/lp/(日経VR)