従来の介護施設との違いとは?「おとなの学校」が目指す生涯現役の介護サービス

ナンスカ編集部
ナンスカ編集部
2023.10.28

学生時代の記憶って、なぜか良いことも悪いことも鮮明に思い出しませんか?
それはきっと、新しい発見に満ちていて、心が動かされる瞬間が多かったからかな~とぼんやり感じる今日この頃です。

今、そんな青春の日々をもう一度味わえる介護サービス「おとなの学校」が注目されているのはご存じですか?
ナンスカの読者様のなかには、まだ早いと思う人もいると思いますが、いずれ誰しも迎える老後の過ごし方について考えるきっかけにもなると思うので、ぜひ最後までご覧くださいね。

“学校”をコンセプトにした発想の原点にあるものとは?

おとなの学校
画像出典:おとなの学校グループHP

「おとなの学校」は、“学校”をコンセプトに運営している介護サービスです。

介護サービスというと、利用者が暮らしのあれこれを介護者にサポートしてもらうという受け身なイメージがありませんか?

しかし、たとえ重度認知症高齢者でも、学ぶ場があることで日々の目標ややりがいを見つけて、自立意識や生活意欲の向上が図られるということが分かったのだそう。
確かに、平凡な毎日を過ごすよりも何かにチャレンジしたり、学んだりする方がワクワクしますよね。

「おとなの学校」は、学校という場を疑似体験することで、生き生きとした老後を過ごせる新しい介護のスタイルを提供しています。

実際にHPの写真を見ると、利用者のみなさんがいきいきしていて、まるでご本人たちの学生時代を見ているようでした。

大切なのは学校生活を楽しむこと

おとなの学校
画像出典:おとなの学校グループHP

「おとなの学校」ではスタッフが先生に、利用者が生徒になって教科書を使いながら授業を行います。黒板があったり、朝礼があったり、時間ごとに授業を区切ってあったりと本当に学校にいるようなスケジュールなんです。

授業や教科書というと高齢者にはハードルが高いと思う人もいるかもしれませんが、何よりも大切にしているのは「笑う」「喜ぶ」「感謝する」の3つ。
テストの点数を取ったり、単語を暗記したりというのではなく、学校生活を楽しむことを大事にしているということですね。
だからこそいつも学校は活気と笑いに溢れているそう。

生徒といっても実際は人生経験の長い先輩たち。先生の方が教えられることもたくさんあるかもしれませんね。

話したくなる秘訣は回想法にあった?!

おとなの学校
画像出典:おとなの学校グループHP

授業に使う教科書は、高齢者向けに開発された“おとなの教科書”。どのページも文字が大きく、カラーで見やすく、回想法が多く盛り込まれています。

回想法とは、昔使っていたアイテムを見たり、実際に触れたりして当時のことを語り合う心理療法の1つ。昔のことを思い出すことで脳がいつも以上に活発になり、だんだんと意欲的になっていくそう。その効果は認知症の方にもアプローチできると注目されています。

私たちでも、周りが昔のことを話すと、自分も当時を思い出して話したい気持ちになることってありますよね。

誰もが通ったことがある“学校”という場は、まさに回想法そのものを体験できる、理にかなったシチュエーションです。

新しい介護のカタチを提案してくれるサービス

おとなの学校
画像出典:おとなの学校グループHP

「おとなの学校」は、生涯青春を楽しめる“学校”コンセプトの介護サービス。
高齢者になっても、介護されっぱなしなのではなく、目標を持ちながら意欲的に過ごせるのは理想的ですよね。
そんな高齢者が集まる「おとなの学校」は、介護施設であることを忘れてしまいそう。

自分が高齢者になった時のことをまだ深く考えたことはありませんでしたが、どんな形であれ、自信に満ちたおばあちゃんになっていたいなと思いました。
歳を重ねるごとに今が一番青春だと感じることができれば幸せですよね。

こんな介護サービスが、今後より多くの人に広がってほしいと願うばかりです。

サービス情報

サービス名 おとなの学校
運営元   おとなの学校グループ
公式サイト https://shoukei-kai.com/

※おとなの教科書
公式サイト https://otona-gakkou.com/
Facebook       https://www.facebook.com/otona.gakkou.rec?ref=embed_page

ナンスカ編集部
WRITER PROFILE

ナンスカ編集部

"日常の「何それ?」を楽しむメディア"ナンスカの編集部です。

FOLLOW US

RELATED ARTICL

関連記事

SPECIAL

特集

HOT WORDS

CATEGORY

カテゴリ

何気ない毎日に創造性のエッセンスをもたらす日常の「なにそれ?」を集めました。
ちょっとしたアクションで少しだけ視野を広げてみると、新たな発見って実は身近にあるのかも。