日本の伝統品、和紙を使った商品といえば、どんな物を思い浮かべますか?
障子や襖、書道用紙や便箋などをイメージする人が多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、なんと“和紙を織り込んで作ったストール”です。
一体どんな商品なのか気になりますよね?それでは早速チェックしていきましょう!
和紙のストールってどんな商品?
「黒谷綜布(くろたにそうふ)ストール」は、黒谷和紙と呼ばれる日本の伝統的な和紙を使用したストールです。
和紙を細く裁断してから撚って作った“紙の糸”を、“絹の糸”と一緒に織って製造しています。
和紙と絹が織りなすストールは、さらっとしながらも、柔らかくしなやかで肌にフィットするので、つけ心地もバツグンなのだとか。
幅が約33~37cm、長さは約180~195cmと大きめサイズなので、首に巻いたり、肩にかけたり、シーンによって使い分けられそうですよね。
京都府指定無形文化財・黒谷和紙とは?
黒谷和紙は、京都府綾部市黒谷町と八代町、その周辺地域で生産されている手漉き和紙のこと。
1983年には京都府指定無形文化財に指定されている、ブランド和紙のひとつです。
和紙の原料となる楮(こうぞ)をちりやゴミが無いように丁寧に処理し、1枚1枚職人が手漉き(てすき)で和紙を漉きます。
その後、乾燥、検品を経て美しい黒谷和紙が完成します。
力を加えても破れにくく長持ちする特長があり、昔から提灯や和傘、障子など、暮らしに欠かせないものとしても活用されていました。
京の呉服に関連した伝統産業を支える存在でもあったそうですよ。
また、世界遺産である二条城の障子など、文化財にも使用されてきました。
オール京都産!職人の技術が集められている
「黒谷綜布ストール」には、黒谷和紙の他にも、丹後ちりめん、京鹿の子絞の職人の技術が詰め込まれています。
製造や扱いが非常に難しい和紙の糸を、表情豊かに織り上げるためには、ちりめん織りの伝統技法である<からみ織り>が使われています。
また、黒谷綜布ストール絞りは京鹿の子絞の草木染と絞り加工の技術によるもの。
職人たちの研究と培われた技術によって、絹糸と和紙といった素材の異なる糸を綺麗に染め上げることができています。
京都を代表する伝統産業を手掛ける職人たちが紡いだストールは、永く愛用するほど馴染み肌触りが優しく、経年による変化までも楽しむことができる、まさに<育てるストール>です。
ストールから日本の歴史を感じ取る
和紙の特性が活きる、さらさらと涼しげな肌触りや通気性の良さは、体温調節にも使いやすく、四季を通じて身につけることができます。
また、独特の風合いは、洋服とも着物とも相性が良いのがポイント。
長く身につけるほど糸が柔らかくなり、より肌に馴染み、心地よく軽やかなストールに変化していく楽しみがあります。
歴史を受け継ぐ職人たちの思いが詰まった「黒谷綜布ストール」。
ストールを通して日本の歴史や伝統技術を感じつつ、ファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか?
商品情報
商品名 黒谷綜布ストール
販売元 黒谷和紙協同組合
商品販売ページ https://shop.kurotaniwashi.jp/items/40410285