みなさんは雑誌をどういうときに読みますか?そして、普段読んでいるような雑誌にはどのようなコンテンツや広告が載っていますか?通常、雑誌には「広告」がつきものですよね。どの雑誌でも、企業が努力して開発した新サービスや、次に流行るかもしれない商品をところ狭しと掲載しています。世の中は誰かの「ぜひ知ってほしい情報」であふれているのです。
もしかしたら、あなたの「本当に知りたい」情報はどこかに埋もれていて、まだ出会えていないのかもしれません。
この記事では、気が付かずに流されてしまうような、日常生活における些細なモノゴトを、丁寧にお知らせしてくれる手のひらサイズのフリーペーパー「ちい告」をご紹介します。
「ちい告」とは?
「ちい告」とは、広告代理店の株式会社ADKクリエイティブ・ワン発のフリーペーパーです。名前の通り、名刺ほどの小さなサイズで、なんだか愛着がわくようなかわいらしさがあります。
広告コピーライターとアートディレクターの「言葉」と「絵」を、広告ではない自由なカタチで、多くの人にお届けするために誕生しました。
ささやかで取るに足らない。けれど、読者の心を幸せにしてくれる読み物
「ちい告」は、名刺サイズのカードを10枚重ねた極小のフリーペーパーです。日常生活のなかで、「クスッ」としたり「キュン!」としたりする些細なモノゴトを取り上げています。年に数回、季刊誌として発刊されているのです。
一般的な雑誌に必ず載っているような、企業発信の広告は一切ありません。あえて、広告されることのない、普段だったら気にもとめないようなモノゴトを、魅力的な言葉と絵で表現しているのです。
また、「ちい告」には電子版がなく、紙のみ。なぜかというと、手に取って持ち帰りやすく、記憶の隙間に入りやすいから。紙に触った時の質感は、電子版では決して表現できません。受動的でいながらも、膨大なデジタル情報がどんどん入ってくる時代だからこそ、日常の中にある些細なモノゴトを少しだけ能動的に楽しめる工夫がされているのです。
広告会社が「広告されない」モノゴトを発信
広告されることのないモノゴトに焦点を当てた「ちい告」。創刊したのは、なんと広告をつくることが仕事の広告代理店。共同編集者はADKクリエイティブ・ワンの片岡良子さんと川瀬真由さんで、ちい告の可愛らしくポップなイラストを描いているのはアートディレクターの大橋謙譲 さん(instagram @kj0084)です。
日々の暮らしの中にあるささやかで、焦点があまり当たらないような存在こそ、実はわたしたちの心を幸せにしてくれるのではないかという想いから、「ちい告」は生まれました。「自身」に内在する矛盾へ、あえて問いかけているようで、とても興味深い「挑戦」ですよね。
しかし、自分たちが当たり前に考えている「価値」をとらえ直すことは、とても大切です。考えた先にある「答え」ではなく、このような表現そのものにわたしたちは心を動かされるのではないでしょうか。
暇つぶしの枠を超えて自分も「取るに足らないこと」探し
「ちい告」は、雑誌の形をしていますが、8枚の名刺サイズの紙が挟まれているだけです。本のように留められているわけではありません。そのため、ぱらぱらとページが落ちてしまわないように、大事に大事にページをめくるようになります。1枚1枚の小さな世界に自然と引き込まれてしまいます。
触ってみると、ほどよく硬い質感で、指になじみます。紙ならではの手触りはデジタルでは味わうことができません。小さいのですぐに読み終えてしまいますが、なぜかまた読み返したくなるほど、「言葉」と「絵」に惹きつけられるのです。
「ちい告」の内容は、日常生活の中にあるけれど「取るに足らないこと」だらけ。目次に並べられているコンテンツは、ほとんど意識することがないものです。普段気がついていなかったからこそ、「なんだろう?」と興味が向いてしまいますね。
「ちい告」からもたせる些細な「発見」をきっかけに、あなたの身の回りでも「自分だけが面白がれること」を探してみるといいかもしれません。すると、意外と何気ない日常は面白いことだらけなのです。「これを広告として表現してみたらどういう内容になるだろうな?」と考える時間は、きっとあなたの感性を豊かにしてくれるはず。
日常生活が楽しくなるきっかけをくれる「ちい告」
極小サイズのフリーペーパーで、「取るに足らない」「広告されることのない」モノゴトを発信する「ちい告」。一見、自分の身の回りは取るに足らないモノゴトだらけだと感じていても、目を凝らしてみると、「価値」あるものに囲まれていると気づかせてくれます。
ちいさくてかさばらないので、胸ポケットやバッグの隅っこなどにいれて、気が向いたらぱらぱらとちいさな世界を覗いてみてはいかがでしょうか。
商品情報
商品名 ちい告
発行元 ADKクリエイティブ・ワン
公式サイト https://ohashikenjo.com/chiikoku
最新号取り扱い店舗
・蔦屋書店(中目黒/代官山)
・本屋B&B(下北沢)
・青山ブックセンター(表参道)
・THINK OF THINGS(千駄ヶ谷)
※在庫なくなり次第終了となります。