江戸時代から受け継がれてきた伝統文化を、新しい形にして発信しているブランドがあります。そのクラフトプロダクトはさまざまで、漆塗りのブローチや真鍮のヘアアクセサリー、木の蝶ネクタイ、米びつなど。
この記事では、伝統工芸品から発想を得た「Iwayado craft」の魅力を紹介します!
「Iwayado craft」とは?
「Iwayado craft」は、岩手県奥州市にある株式会社岩谷堂タンス製作所から派生したオリジナルブランドのプロダクトです。タンスをつくる時に出てしまう桐の端材を漆塗りの技術を使って、さまざまなアイテムに作り変えています。
桐の端材を利用してつくる手作りの作品
「Iwayado craft」は、岩谷堂箪笥をつくった時に無駄になってしまう桐の端材を再利用しています。職人の手で一つひとつ丁寧に手作りされていく中で、深い愛情が込められているのです。
桐材の独特な魅力は、漆塗りされることによって経年変化を遂げること。色合いが徐々に変わっていくので、自分だけのオリジナルクラフト品になります。桐タンスの趣をそのまま抜き出したようなスタイルなので、他の既製品のブローチやヘアアクセサリーとは全く違った味があります。
岩谷堂箪笥を作る時に出る端材からなにか発信したいという想い
「Iwayado craft」を2013年に立ち上げた三品綾一郎さんは、岩手県の伝統的工芸品である「岩谷堂箪笥」を江戸時代から代々製作する家系に生まれました。そして「岩谷堂箪笥」の魅力をもっと世の中に広げていくため、「岩谷堂箪笥」を卸している東京の会社に就職したのです。しかしそこで、タンスの決して安いとはいえない価格が、若い人たちのネックになっていることを目の当たりに。「今すぐでなくても、時間をかけて価値を知ってほしい」そのよう想いで意を決し、岩手に戻り職人の道を歩み始めたのです。
そして自分と同年代の人たちが、将来「一生大切にするような一点モノ」を買うような年齢になった時に、岩谷堂箪笥がその選択肢のひとつになれば思い、「Iwayado craft」を始めました。
「たくさんの人たちに岩谷堂箪笥の魅力を、タンスとは違う形で伝えたい」「いつもタンスをつくる時に出てしまう端材から何か発信できないか」というところから、桐の端材を使ってクラフトするという発想を得ました。
小物だけでなく鍋敷きや米びつも。生活の質を上げるアイテムばかり
「Iwayado craft」のプロダクトは、ブローチやヘアアクセサリーだけでなく、鍋敷きや米びつ、小抽出(引き出し)もあるのです。どれも、桐材の魅力が存分に活かされています。漆塗りで仕上げているもの以外にも、あえて木目を活かしているものまで、幅広い表現手法が特徴です。
これらが生活の中にあることによって、江戸時代からの伝統文化に根づく、質の高い丁寧な暮らしぶりを身近で感じられますね。
まとめ
「Iwayado craft」は、桐材でできた蝶ネクタイやメガネ型のブローチなど、可愛らしくてついつい欲しくなってしまうようなプロダクトばかりです。伝統の味が染みこんだ「Iwayado craft」を、サラッと日常に取り入れる「品の良さ」。あの人なら似あうかも!なんて人はあなたの周りにいませんか?
「Iwayado craft」はありきたりなものでは飽き足らない、ユニークなプレゼントを探している人にもおすすめです。「Iwayado craft」が気になった人は、岩谷堂箪笥もチェックしてみてください。
商品情報
ブランド名 Iwayado craft
販売元 株式会社岩谷堂タンス製作所
公式サイト http://www.its-iwayado.jp/iwayadocraft/