今から約400年前、佐賀県有田の地で誕生した、日本初の白い磁器「有田焼」。幾多の変遷を経ながら発展してきた有田焼は、今から150年前のパリ万博でグランプリを獲得し、明治時代に黄金期を迎えます。そして今もなお、お祝い事の引き出物として、高級食器として、多くの人に愛されています。
今回紹介する「麟-Lin」は、そんな有田焼の創業400年を彩る、有田焼の新しいカタチ。日本国内だけでなく、海外にも通ずる日本の焼き物文化のノウハウをふんだんにつめこんだ、そのブランドプロダクトをご紹介します。
コンセプトは「非日常」。日常にはない景色を見せてくれる有田焼。
有田焼と聞いて思い浮かべるのは、どのような焼き物でしょうか。ほどんどの人は、濁りのない真っ白な、つるっとした磁器を真っ先に思い浮かべると思います。ですが、「麟-Lin」のプロダクトのほとんどは、青や紫、緑といった、目に鮮やかなメタリックカラー。そして目を引くのが、その不思議な色ムラです。
この色ムラは、職人が手作業でひとつひとつ絵付けをして出来上がっており、単なるムラではなく、この色ムラに仕上げるために長年培ってきた技術がふんだんに使われています。手作業による色付けは、くせの強い「麟-Lin」の素材を活かし、このような色を生み出しているのです。
それではさっそく、そのプロダクトをご紹介していきましょう。
麟Lin プラチナタンブラー
まずご紹介したいのは麟 Linシリーズのプラチナタンブラー。メタリックカラーの独特な風合いを持つタンブラーに、また違った素材のラインが入り、鮮やかかつシックなデザインに仕上がっています。高さ13cm、容量は300ccと、缶のソフトドリンクが1本ちょうど入りきるサイズです。
麟Lin 富士山ショットグラス
お次は、富士山をイメージしたショットグラス。冷酒を楽しむときに使えるのはもちろん、使わないときは伏せればあっという間に小さな富士山に。結婚や還暦といった、節目のお祝いのプレゼントにもいいかもしれませんね。
麟Lin 角型豆皿
「麟-Lin」の特徴は、職人が作り上げるその独特なカラーリング。有田焼とは思えないほどに鮮やかで、心に突き刺さる色合いを6色並べた豆皿セットもあります。特別なお客様のお茶請けに、スッと出すことができたら素敵ですね。
麟 Lin パール旅酒器
最後にご紹介するのは、白くやわらかな風合いの酒器セット。あたたかみのある白に、表面の凹凸がしっくりとなじみ、これだけでおいしいお酒がたのしめそう。もちろん手作業で作られているので、筆のあとや表面の凹凸、色合いはひとつひとつ異なります。
有田の地、だからこそできた「麟-Lin」。
「麟-Lin」は、「有田焼でも海外で勝負できる焼き物ができないか」という、和食器を取り扱う金照堂の強い思いから生まれました。佐賀県の窯元、職人たちが協力し、幾度も試作を重ね、出来上がった努力の結晶です。
その「麟-Lin」の名は、金属的な音の響きと、明治から昭和にかけて金照堂の礎を気づいた有田焼の赤絵師「金子麟蔵」からいただいたんだそう。
そのプロダクトは、佐賀県有田の地で400年もの間受け継がれてきた技術によって、ひとつひとつ丁寧に作られています。逆を言えば、その400年の積み重ねがなければ生まれなかった、有田の地だからこそ作り上げられたブランドなのです。
「麟-Lin」は、その表情の豊かさから、海外でも瞬く間に話題となりました。現在は応用から「麟 Lin Tile」という有田焼タイルの生産もしており、ニューヨークでモダンなインテリアスタイルに取り入れられるなど、新しい可能性が広がっています。
日本の伝統文化をさらに新しい文化になじませ、溶け込ませる。そんな挑戦の意図を感じるプロダクトでした。
商品情報
ブランド名 麟Lin
販売元 金照堂
公式サイト http://www.lin-japan.jp/
商品販売ページ https://www.kinshodo-shop.co.jp/
https://creativecanvas.jp/store/items/p00004647/
https://creativecanvas.jp/store/items/p00004255/