買い物に行くときや、ちょっと荷物が増えそうなとき。コンパクトに持ち運べて、必要なときに大容量のバッグになってくれるエコバッグは、私も外出時に必ず携帯する必需品です。私の場合、毎日の買い物に利用し、重い荷物(食材って重いんですよね…)を入れているため、エコバッグのヘタり方が激しく、交換するサイクルも高めなのですが、その際に気になっていたのが「結局、このエコバッグを捨てているのは”エコ”じゃないんじゃない?」ということ。
今回は、そんな私の”気になる”を払拭してくれる、「土に還るエコバッグ」、kna plus(クナプラス)をご紹介します!
土に還る、その秘密は「ポリ乳酸」。
普段、買い物をしているときに、何気なくもらってしまうレジ袋。レジ袋は、土に還ることなく、山や川、海などに捨てられたレジ袋によって野生の動物が命を落とすといった問題が起きているほか、使用済みのレジ袋を焼却すると、有毒なガスが排出されてしまいます。また、レジ袋の原料はポリエチレン、つまりは石油です。レジ袋1枚につき、約20mlの石油を使うと言われ、限りある資源を大事にしようと、レジ袋削減の動きは全国的に広がっています。
そこで注目されるのが、エコバッグ。2008年に環境省が行った調査によれば、消費者の約6割以上がエコバッグを所持、女性に限れば8割以上が所持していると発表されています。最近では、ファッションブランドからオシャレなエコバッグが発売されるなど、今後のエコバッグ普及率はさらに高まっていくことが期待されています。
そんなエコバッグですが、今現在多く普及しているものは、ナイロン製のもの。耐久性があり、軽く、折りたたんで運ぶエコバッグにはうってつけの素材なのですが、その原料は石油。つまり、レジ袋と同じ原料なのです。レジ袋と比べれば捨てる頻度が減るとはいえど、結局のところ、焼却処分するときには有害成分が発生したり、レジ袋を捨てる時と同じ懸念点が発生してしまうのです。それって、本当の”エコ”バッグなの…?
私と同じような疑問をお持ちのあなた。じゃあ、「土に還るエコバッグ」、kna plus(以下、クナプラス)を使ってみませんか?
クナプラスは、繊維産業の盛んな福井県の織物会社が作り出すエコバッグ。土の中で自然に分解され還っていく、そして、焼却しても有毒なガスが発生しない、”ポリ乳酸”という素材でできています。
“ポリ乳酸”とは、トウモロコシ、サトウキビなどの植物のでんぷんを原料として生産される、バイオマスプラスチックの一種。トウモロコシで製造した場合、10粒のトウモロコシ(5g)から、約2gのポリ乳酸が作れるそう。ポリ乳酸は、土に埋めたりして、自然の中で一定期間が過ぎると、微生物によってポリ乳酸を水とCO2に分解されます。この仕組みを活かして作られたのが「土に還るエコバッグ」クナプラスなのです。
こうやって使おうかな、ああやって使おうかな。使い方は無限大。
クナプラスのエコバッグは、現在4つのラインアップを展開しています。
「TATE PLEATS」というシリーズで、L、S、miniの3サイズ。
「KUSHA」というシリーズが1サイズ。
すべてのラインアップに共通しているのが、糸やタグ、ケアラベルといったバッグ丸ごとすべてが土に還る植物由来であるということ。そのため、生分解性による経年劣化があり、分解が始まると、バッグが簡単に破けるようになります。分解の目安は、ヘビーユーザーで1年前後、時々使うユーザーなら2~4年、使わなくても5~6年程度で使えなくなるそうです。
では、まずは「TATE PLEATS」からご紹介していきましょう。
スカートのようなプリーツが特徴的な「TATE PLEATS」は、L、S、miniと3サイズ展開。収納容量は、Lが買い物かご1個分(~15kg)、Sが2Lボトル4本分(~10kg)、miniが500ml缶6本分(~5kg)です。
プリーツをたたみ、ビニール袋を結ぶようにくるっと丸めれば、コンパクトに収納できます。手に乗るサイズまでたためるので、小さなバッグでもかさばらなそう。また、細長くてやわらかい布製品だから、たたんでバッグに結んだりして、使っていないときもかわいく「見せる収納」ができます。
私にとって、買い物時の一番のストレスが、会計後の袋詰め。まとめ買いの時は、下に入れた重い商品を取り出して、軽い商品をその上に詰めて…と考えながら袋に詰めるのが非常におっくう。
私なら、「TATE PLEATS」のLサイズを買い物に持って行って、会計時に直接商品を入れてもらい、そのまま持ち帰れるようにして使いたいなぁ。「TATE PLEATS」Lサイズなら、持ち手を肩にかけてリュックのようにしても使えるので、重い荷物も負担を軽くして持ち帰れそうです。
そしてもう一つの商品ラインアップが「KUSHA」。
トートバッグタイプの「KUSHA」は、そのネーミング通り、くしゃくしゃっとした見た目がキュート。折り目を広げれば、2Lボトル4本分(~10kg)の容量が入ります。A4ファイルもすっぽり入るので、ビジネスにも大活躍。内ポケットが付いていて、その中にくしゃくしゃっと押し込むことで、手のひらサイズまで小さく収納できます。
今までのエコバッグって、ムダな折り目が付くのがイヤで、いちいちキレイに畳んで締まっていたのですが、「KUSHA」なら折り目を気にすることなく、ぎゅうぎゅうと押し込んでしまえるところが、ズボラな私には高評価ポイント。その折り目すらかわいいデザインの一部になってしまう、斬新なデザインには脱帽でした。
日本の伝統色を使ったカラバリ。
最後に、クナプラスのカラーバリエーション。
クナプラスのカラバリは、自然物に由来する、あたたかでやさしい色合いが特徴。シーズン毎に扱われる色が違います。
また、赤や黒など、ポリ乳酸素材では表現できないカラーについては”再生ポリエステル”素材によるカラー展開もしています。こちらは「土に還る」素材ではないので、注意が必要です。ここでは、現在取り扱われている「TATE PLEATS」のカラバリを紹介します。
紅藤(Benifuji) PURPLE 紅がかった藤色、即ち赤味の淡い紫
濃縹(Kokihanada) BLUE 藍の単一染めの純正な青色の中でも最も濃い色
石竹(Sekichiku) PINK ナデシコ科の植物セキチクの花のような淡い赤色のことである
納戸鼠(Nandonezu) GRAY 灰色がかった青緑。納戸は暗い青色をさす
菜の花(Nanohana) YELLOW 一面の菜の花畑に見るやや緑みを帯びた黄色
青磁(Seiji) MINT 中国から伝来した磁器に由来。特に砧青磁の白みを持った緑を指す
銀鼠/素色(Gin-nezu/Shiroiro) SILVER/BEIGE 色名としての銀は明るい色の形容であり、明るい灰色をさす / 晒さない繊維そのものの色
煉瓦色(Rengairo) BRICK RED 煉瓦の色。特に赤みをおびた茶色をさす
憲法色(Kenpoiro) BROWN 剣術家の吉岡憲法が考案した憲法染の染め色。赤みを帯びた濃い茶色
猩々緋(Shojyohi) RED 黄色を帯びた深紅色で中国の伝説上の生き物”猩々”からきている※再生ポリエステル
濡羽色(Nurehairo) BLACK カラスの羽のような艶のある黒色※再生ポリエステル
環境にやさしく、わたしはたのしい、そんな「持っている毎日がちょっといいものになる」エコバッグ、クナプラスのご紹介でした。環境に配慮した素材や、自分にピッタリの形が選べるラインアップ、そして選ぶのが楽しくなる豊富なカラーバリエーション。自分が使っている姿を想像しただけで、わくわくしてきませんか?
クナプラスで、毎日をちょっといいものに。ぜひ、チェックしてみてください。
商品情報
商品名 kna plus(クナプラス)
公式サイト https://knaplus.com/