有田焼の窯元が挑戦した布のように薄く柔らかな陶器『ceramic mimic fabric』とは?

ナンスカ編集部
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2020.02.16
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400年以上の歴史を持つ、有田焼。佐賀県有田町とその周辺で製造されている陶器で、日本で初めて陶器を焼いたとされる「日本磁器発祥の地」として、現代でも多くの日本人、昨今では海外の方からも親しまれています。

焼き物というと重く、ずっしりとした重厚感のあるものをイメージしますが、その逆を行く透けちゃうくらい薄くて軽い陶器を製造する有田焼の窯元・文山製陶をご存知でしょうか? 今回は、一度見たら忘れられない文山製陶『ceramic mimic fabric』をご紹介します。

布みたいな陶器とは?

ライトが透けちゃうほど薄くて軽い陶器
ライトが透けちゃうほど薄くて軽い陶器

昭和28年に創業した有田焼の窯元『文山(ぶんざん)製陶』は、有田焼で唯一の「トンネル窯(*1」があり、有田焼の定番商品を数多く生み出している窯元です。ホームページでも「有田焼の、その先へ。」というスローガンを掲げており、伝統を守りながら常に新しいことに挑戦していく姿勢を感じられます。文山製陶は、2016年(平成28年)に自社ブランド『ceramic mimic fabric』を開発・生産します。2016年は有田焼創業400年の年でもあり、他の窯では作れない、文山製陶らしいプロジェクトとしてスタートさせたそうです。

ブランド名の『ceramic mimic fabric』はそれぞれ、

ceramic:セラミック(陶磁器)
mimic:真似る
fabric:ファブリック(布、織物)

という意味があるので、直訳すると「布を真似た陶器」。その作り方は、有田焼伝統の薄い手捻りで整形された生地に布を押し当て、ひとつひとつ手作業で進めていきます。薄い生地で焼くので、失敗して商品にできないものも多いそうです。

(*1 トンネル窯とは、トンネル状の大きな窯のことで大量生産向き。入口から出口までの間に余熱→焼成→冷却の工程を管理できるので、均一で焼きムラの少ない製品が焼ける窯です。

花瓶、器、グラス、冷酒セットと豊富な商品ラインナップも魅力

使い勝手がよいロックグラスで毎日が華やぐ食卓に
使い勝手がよいロックグラスで毎日が華やぐ食卓に

陶器はどこか鑑定するような高級アイテムのイメージがあり、20~30代の人で器や花瓶を集めたいという人はなかなか少ないですが、『ceramic mimic fabric』ならいつもの暮らしに寄り添ったデザインが多く、毎日の中で使いやすいアイテムが揃っています。

例えば、『ビアマグ』や写真にあるような『タンブラー』なら毎日使える食器として楽しめます。お客さんが来た時にドリンクを提供したら「え? これって陶器なの?」と驚いてもらえることも間違いなし! さらに嬉しい効果として、布目の「シワ」による質感によってガラスや金属のようなキンキンさが和らぎ、優しい冷たさを感じることができます。冬場、暖房の効いたお部屋でコタツでビールを飲みたい! なんて人には本当にぴったりですよね。

また色も白と黒の2色あるので、今ある食器との相性を探してみるのも良いかもしれません。

他にも、美味しい日本酒を優しい口当たりで楽しめる『冷酒セット』、お魚やお肉などシンプルなデザインだからどんな料理とも相性のよい『角皿』、取皿としても使えて、お刺身の醤油を入れたら食卓が華やぐ『小皿』など日常に寄り添ったデザインも魅力です。

クリエイティブキャンバスストアでも販売されているので、気になる方はこちらからご覧ください。

暮らしの中にちょっといいものを

『ceramic mimic fabric』の花器は初心者にもオススメ
『ceramic mimic fabric』の花器は初心者にもオススメ

写真だけで『ceramic mimic fabric』の魅力をお伝えするのはとっても難しいのですが、気になった方は実際に手にしてもらって、この薄さ、透明感、柔らかさ、手作業ならではの温かさを感じてもらいたいと思います。

『小皿』なら3000円(税別)、『タンブラー』も6000円(税別)と手の届きやすい価格から有田焼の伝統の技と、文山の進化し続けていくデザインを手にすることができるので、自分へのご褒美に、そして大切な人へのプレゼントにオススメです。

商品情報

ブランド名 ceramic mimic fabric
製造元   文山製陶有限会社

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