夏の夜、「そろそろ寝ようかなぁ」とまどろんでいると聞こえてくる「ブ~ン」というあの音…。寝る前の幸せな感覚がいっぺんに吹き飛んでしまうのは私だけでしょうか??。
そんな安眠の大敵、いや人類最凶の敵(笑)の蚊ですが、”蚊”の記念日、「蚊の日」があるのをみなさん知っていますか?
「蚊の日」として認定されているのは8月20日。暑さも真っ盛りの時期ですが、由来は実は暑さとは別のところからきています。
このページでは、「蚊の日」の由来や「蚊の日」にまつわる話、そして蚊への効果的な対策について紹介していきます。
どうして8月20日が「蚊の日」に?由来って?
8月20日が「蚊の日」となったのは、三大感染症として有名な「マラリア」を媒介しているのが”蚊”だとわかった日だからです。
この日はロナルド・ロス(Ronald Ross)がハマダラカの胃からマラリアの原虫を発見した日を記念した日。1887年(明治30年)にマラリアの原虫を発見したロス博士は、その翌年に蚊がマラリアを媒介することを証明、この功績によって、1902年に第 2回ノーベル賞(生理学・医学)を受賞しています。
世界では、30秒に1人の割合でマラリアが原因で亡くなっているといわれているくらい、マラリアは深刻な被害をもたらしています。
マラリアはそれまで謎に包まれていて、どうしてこんなに感染力が強く、人々の間に急速に広まっているのかまったくわかっていませんでした。
1887年のこの日、ロス博士がハマダラカという蚊の一種の体内からマラリア原虫を発見したことで、以降のマラリア対策は大きく改善し、ロス博士はこの発見でノーベル賞を受賞しています。
実は「蚊の日」は世界的な記念日だった!
ロス博士がマラリアの原因を突き止めたことを記念した「蚊の日」ですが、世界では「世界モスキート・デー」として多くの国々で記念日として受け止められています。
マラリアの世界的な団体の日本支部、マラリア・ノーモア・ジャパンでは8月20日の「世界モスキート・デー」に「FEEL MALARIA」のキャンペーンをおこなっています。
「FEEL MALARIA」は「知らない間に蚊に刺され、感染する」ことを実感してもらうため、蚊をモチーフとしたシールを張って体感してもらうキャンペーンです。
マラリア・ノーモアは「マラリアのない世界」を目的とした世界的な組織で、「世界モスキート・デー」では世界各地で同様のキャンペーンがおこなわれています。
「蚊の日」は、マラリアで死亡する人のないことを願う世界的な記念日だったんですね!
ちなみに、蚊はどこから発生するの?
暑くなってくるとどこかたともなく湧いてくる”蚊”。それでは、”蚊”はいったいどんなところから発生するのでしょうか?
「”蚊”のことなら”蚊”の専門家に!」ということで、アース製薬の公式サイトを調べてみました。
一般的に見られる蚊は、アカイエカやヒトスジシマカ(ヤブ蚊)。蚊は水のあるところに卵を産み付けますが、蚊の種類によって、その場所は異なります。水のきれいなところを好むもの、汚いところを好むもの、広い場所を好むもの、空き缶や空き瓶などのわずかなたまり水を好むものなど多様です。
そのため、幼虫(ボウフラ)の生息場所も、池や下水溝、浄化槽、水田、古タイヤ、墓地の花立、空き缶など様々。ヒトスジシマカは、空き缶に溜まったような少量の水でも増殖できます。
引用元:アース製薬「蚊を知る」より
蚊は水中に卵を産むため、主にさまざまな場所の水たまりから発生します。すべての水たまりをなくすことはできませんが、身近な場所での蚊の発生は防げます。
ベランダのバケツに貯まった水や、植木鉢の受け皿に貯まった水などを見つけたら、こまめに捨ててあげると、部屋のすぐ近くで蚊が発生するのを防げますよ!
どうしたら蚊に刺されないの? 蚊対策を調べてみましたっ
最後に紹介するのが、蚊に刺されないための”蚊対策”です。
最近では、蚊が足の常在菌に反応しているのではないか?という研究がおこなわれています。
で、足首から足の裏までをアルコールを付けたティッシュで良く拭いてあげるとびっくり! 何もしなかったときとくらべると蚊にさされる確率が3分の1にまで減ったそうです。
手軽にできるので、試してみては!?
そのほか、スプレーや蚊帳、蚊取り線香などが蚊対策のメインですよね。私の最近のおすすめは、部屋に数回スプレーをして蚊が寄り付くのを予防するタイプです。
これまで毎年夜の安眠を邪魔していたあの「ブ~ン」という音が、今年の夏はめっきり聞かなくなりました。蚊取り線香のように臭いが残ったりしないので重宝しています。
ほかにも、ハッカ油やレモングラスなど蚊の嫌がる香りも効果的です。ぜひみなさんのライフスタイルにあった蚊対策で、過ごしやすい夏を満喫してくださいね!