2020年に開催されるオリンピックでは、きっと日本中で「ガンバレ~ガンバレ~!」と応援の声があふれるはずです。
スポーツ好きな私も、今までの人生で発した「ガンバレ」の数を、オリンピック期間中に大幅に更新して叫ぶことになるでしょう。
そんな「ガンバレの日」が8月11日だということを、ご存知ですか?
今回は、「ガンバレの日」の由来や、NHK「いだてん」にも出てくる気になる関連人物「前畑秀子(まえはたひでこ)」について分かりやすくご紹介、さらに全国の「ガンバレ」の方言を集めてみますので、チェックしてみてくださいね。
8月11日は「ガンバレの日」の由来とは?
「ガンバレの日」の由来は…
1936年(昭和11年)の8月11日に、ベルリンオリンピックの女子200m平泳ぎ決勝で、日本の前畑秀子が地元ドイツ選手を振り切って優勝し、日本人女性としてオリンピック史上初の金メダルを獲得しました!
その時の実況中継で、NHKの河西三省アナウンサーが「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!」と何度も何度も連呼して日本中を沸かせたことが「ガンバレの日」の由来となっています。
ほほ~、とても熱い内容の記念日ですね! スポーツ好きは、こうゆうエピソードって大好物です。
8月なので、もしかして東京2020オリンピック中に「ガンバレの日」が来て、さらに盛り上がるのでは!!
と思いましたが、東京2020オリンピック期間は「7月24日~8月9日」までなので、残念ながらかぶりませんでした。
大河ドラマ"いだてん"にも出てくる「前畑秀子」ってどんな人? 両親の死とオリンピック
日本人女性として史上初の金メダルを獲得し、「ガンバレの日」の由来にも大きく関連する前畑秀子とは、どんな人なのか?
んん? 最近、どこかで聞いた名前だな…と思ったら、NHK大河ドラマいだてん~東京オリムピック噺~に登場する水泳の天才少女・前畑秀子を、女優の上白石萌歌さんが演じています。
ここでは前畑秀子さんの人生について、少し真面目に、分かりやすくご紹介します。
オリンピックのちょっとした豆知識になるはずです!
前畑秀子とは……
1914年(大正3年)5月20日に和歌山県で生まれ、3歳になると紀ノ川の妻の浦で両親と一緒に泳ぐ子供でした。
小学生時代には、川に作られた天然のプールで平泳ぎを覚え、小学校から中学、高校とどんどん記録を更新しながら成長し、国際大会でもすばらしい成績を残すようになります。
さらなる強化に向けて、日本で初めての室内プールを持ち、女子の体育教育を重要視している名古屋市内の椙山高等女学校へ通いながら、さまざまな水泳大会で日本記録の更新を続けていましたが……、
そんな前畑秀子を悲劇が襲います。
1931年の5か月という短い期間の中で、母と父を立て続けに脳溢血で亡くしてしまうのです。
失意の中でも、翌年の1932年のロサンゼルスオリンピックの200m平泳ぎで銀メダルを獲得。大会後は引退も考えたものの、わずか0.1秒差での銀メダルだったことで、周囲からの説得もあり現役を続行します。
そして、1日に2万mも泳ぎきる猛練習を重ねて、1936年(昭和11年)ベルリンオリンピックの200m平泳ぎで、日本人女性初の金メダルを獲得します。
この時のNHKの河西三省アナウンサーの熱狂的な実況が、今も語り継がれ「ガンバレの日」の由来になったわけです。
その後も、世界記録を何度も樹立しながら活躍しつつ、1937年に結婚、引退後は後進の育成に努め、ママさん水泳教室を開くなど一般への普及にも貢献した人物です。
東京2020オリンピックでは各地から「ガンバレ~」が届く!
東京2020オリンピックでは日本全国から「ガンバレ~」の声が届くとはずですが……
あれ?「ガンバレ」って、どこの都道府県も同じなのかな? 方言もあるよね?
と疑問になり、各地の「ガンバレ~」を、調べてみました。
北海道・青森など 『けっぱれ~』
石川 『がんばりまっし~』
名古屋 『がんばりゃ~』
大阪 『きばりや~』
京都 『おきばりやす~』
熊本 『がまだせ~』
宮崎 『がんばらんけ~』
沖縄 『ちばりよ~』
なるほど、地方によって「ガンバレ~」はこんなにも違うんですね。
個人的には、京都の「おきばりやす~」がお気に入りです。
応援席で、これらのガンバレが聞こえてきたら、出身地が分かって面白そう!
私も、オリンピックやガンバレの日に向けて、今から「ガンバレ~」を美声で叫べるように練習しておきたいと思います。