かつて寺社仏閣と言えば、あまり若者とは縁のないイメージがありましたが、パワースポットブームをきっかけに、いまでは老若男女問わず参拝する姿を多く見かけるようになりましたよね。
それと同時に、各所で発行される御朱印も注目を集め、御朱印集めが趣味だという人も珍しくなくなりました。
しかし、そのブームの陰で、御朱印の転売がされるようになり、なかには御朱印の配布を取りやめるところまで出てきてしまう自体に。
そこで、その解決策の1つとして、いま注目のNFTを取り入れた御朱印が話題になっています。
NFTの解説も交えながら、気になる「御朱印NFT」を紹介していきますね!
代替不可能?デジタルデータの資産価値?いま話題のNFTって何?
最近、ちょこちょこ耳にする“NFT”というワードですが、実はあまりよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
簡単に説明すると、NFTとは、“代替不可能なトークン”という意味のNon-Fungible Tokenの頭文字を取った名称です。
そもそも、これまで資産価値があるとされてきた絵画や宝石は、目の前に現物が存在するため“替えが効かないもの”としての価値がありました。
一方、デジタルデータは、コピーや改ざんが簡単にできてしまうため、なかなか価値が付きにくいという現状が、長い間課題となっていました。
デジタルデータにNFTを取り入れることは、代替不可能、つまり替えが効かないという性質によってオリジナルデータとしての信頼性と希少性を与えて、固有の価値を証明することを可能にしているです!
これにより、これまで難しかった著作権の管理や作者の証明も可能になり、デジタルアートなどの作品の価値もしっかり保証できるようになりました。
さらに、転売されても作者に取引額の一部が還元されるという仕組みも構築されたことで、不安定になりがちなクリエイターの長期的な収入も見込まれます。
NFTは、デジタル化が進む社会で、ますます需要が高まり、この先もなくてはならないものの1つです。
世界にたった1つだけの御朱印をいただける「御朱印NFT」とは?
そもそも御朱印とは、実際に参拝した神社仏閣の本尊やご神体の身代わりとしていただくもの。
近年では神社やお寺を訪れた人がいただける参拝の記録のようなものとしてとらえられています。
御朱印は寺社の名称や神様・仏様のお名前に印章が組み合わされており、多くの場合、その場で墨書きしたものをいただくのが一般的です。
しかし、人気の高い寺社や、改元の日付が入ったものなど価値が高いと考えられた御朱印が高値で取引される事例が後を絶ちません。
そこで、御朱印にNFTを組み合わせることで、デジタルデータ化した御朱印に固有の価値をつけることができるようになりました。
購入した御朱印が購入者だけのものである証明であり、ご本尊や神様とのつながりを感じられる御朱印にもなると、全国で広がりをみせています。
神奈川県横須賀市にある浄楽寺も「御朱印NFT」を発行しているお寺のひとつ。
800年以上の歴史をもち、国指定重要文化財の仏像を安置するお寺でありながら、「レンタルフリースペース」、「浄楽寺プチ修行体験」、「寺子屋教室」、「寺ギャラリー」などさまざまな角度で多くの方にお寺を開放し、時代に合わせた姿で人々とのつながりを大切にしているお寺です。
令和3年からスタートしたVRで拝観できる「バーチャル運慶発願体験」や仏師指導による「彫像修行」など、ユニークな体験ができることでも話題となっています。
神奈川県三浦半島の文化観光を推進する「一般社団法人BUSHIDO文化協会」
企画やイベント、情報発信の中枢となっているのが「一般社団法人BUSHIDO文化協会」。
同法人では、神奈川県三浦半島地域に残るBUSHIDO文化などの文化観光を推進するために、貴重な文化財や歴史的な史実を活かした文化観光資源の開発や発信に取り組んでいる団体です。
シェアできる時代だからこそ、シェアできないものを
今って、データも写真も動画でも、なんでもオンラインでシェアできちゃう時代ですよね。
それはものすごく画期的で便利で、遠くにいても近くに感じられるような喜びを与えてくれる大きな進歩だと思います。
でも、だからこそシェアできないもの、自分だけのものの良さを改めて見つめなおすようになっているのかもしれません。
自分だけのものという印を刻める「御朱印NFT」が、新しい信仰のカタチとしてどのように広がりを見せていくのか、今後の取り組みにも注目です。
商品情報
商品名 御朱印NFT
発行元 浄楽寺
浄楽寺HP https://www.jorakuji-jodoshu.com/
一般社団法人BUSHIDO文化協会 https://bushidobunka.com/