「海の色って何色?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
たぶん、ほとんどの人が「青」って答えるんじゃないでしょうか?
でも、実は海って、もっともっといろんな色で構成されていますよね。
「それはなんとなくわかるけど」と思っても、普段はなかなか認識できない本当の海の色。
今回は、衛星写真から抽出した海の色をもとに作られたクレヨンセット「海のクレヨン」をご紹介します。
海の色からクレヨンを作りました。
「海のクレヨン」には12色のクレヨンが詰まっていますが、どの色にも名前はありません。
でも、すべて地球上にある海の色です。
それぞれの色は、世界中から選ばれた12枚の衛星写真に写っている実際の海の色から作られました。
クレヨンに暗号のように書かれている数字は、その色を抽出した場所の緯度経度を示しています。
ユニークなのは、あえて色に名前をつけないというところ。
青色にもいろんな種類があることや、海にもいろんな色があることを、名前からではなく、自分の目から知ることができます。
「同じ地球なのに、海はつながっているのに、どうしてこんなに色が違うんだろう?」
「海のクレヨン」で絵を描きながら、世界の海の色を感じることは、地球や環境に興味を持つきっかけにもなりますよね。
地球にも、人にも、やさしい製品づくり
「海のクレヨン」は、創業65年以上の名古屋の老舗クレヨン工場で、1本1本職人さんたちの手作りによって作られています。
衛星写真から抽出した色をそのままクレヨンに再現するために、職人さんの知恵や技術が惜しみなく詰め込まれています。
さらに大切にしたのは、“安全”な素材で“安心”して使えるものにすること。
万が一、子どもが口に入れても大丈夫なように、みつろうや動植物油脂などすべて天然由来の素材を使用しています。
地球や環境だけでなく、人にも優しいものづくりのこだわりが感じられますね。
あなたはどの色が気になる?
色の美しさだけでなく、衛星写真と見比べながら、いったいどこから抽出された色なんだろうと考えるのも「海のクレヨン」の楽しみのひとつですよね。
そこで、今回は私、かとうが特に気になった3色をピックアップしてみました。
バハマのエルーセラ島西部
ザ・リゾートと言いたくなるような神秘的で透明感あふれる海の色合いに、思わずうっとりしちゃいませんか?
ここはカリブ海のバハマ諸島のなかにある、“海の舌”と呼ばれる場所。
海の舌は、浅瀬のすぐ近くに急に深くなる場所で、水深の違いから生まれる水の流れによって、美しい砂の模様が描かれているのだとか。
アメリカのセントメアリーズ川河口
海へ続く黒い川が印象的なこの場所は、アメリカにあるセントメアリーズ川。
クレヨンの中でも特に黒いこの色が気になって「これは水質汚染を象徴しているのかな」なんてちょっとどんよりとした気持ちでいたら、意外にもこの川は、都市開発や環境汚染が少なく、とても良い水質なのだとか!
川の周囲にある森林の落ち葉などが分解されて作られる、タンニンという成分によってこんな色に見えるんだそう。
私の中の“黒=汚れている”という色の先入観もひっくり返してくれました。
ウクライナの腐海
「こんなに赤い海なんて本当にある?」と思ったら、本当にある。しかも思っていたより大きかったぞ。
ここは、ウクライナにあるアゾフ海西岸に広がる浅い干潟です。
水深は、一番深くても約3mほどでとても浅いため、海水の循環が少なく、水温の上昇しやすさと塩分の高さもあいまって、藻が異常に繁殖し、βカロテンを生成するため、この色になるのだとか。
見て、聞いて、めくって楽しい体験型パッケージ
小窓が付いた蓋を開けると、そこには12色が生まれた海の衛星写真が鮮やかに登場。
それをめくると、名前のないクレヨンたちが現れます。
さらに、中蓋の裏にあるQRコードを読み込むと、色の理由や環境問題の解説などをスマホで読むことができます。
小さい子どももわかりやすいように、俳優の濱田岳さんが、絵本を読むようにお話してくれる音声解説まであるんですよ。
そして、売り上げの一部は自然災害基金などに活用されています。
「海のクレヨン」は、地球からいただいた色を借りて、人を通じて、地球に還元するという循環のカタチがしっかり見えるプロダクトなんですね。
商品情報
商品名 海のクレヨン
企画・販売元 スカパーJSAT株式会社
公式サイト https://satellite-crayon.skyperfectjsat.space/