広く知られるようになってきたSDGsやサステナビリティ。
いまでは行政や企業だけにとどまらず、地域やコミュニティ内でも広がりをみせていますよね。
そこで今回は、住む人たちが中心となって地域の在り方や未来について考えながら、楽しくチャレンジできる場所「ひらおかサステラスプロジェクト」と、プロジェクトを企画した「SustainabilityLab. TERRA(サステナビリティラボ テラ)」についてご紹介します。
地域単位で取り組む持続可能な社会づくりや、空き家再生という遊休資産活用法としても、注目のプロジェクトですよ!
台風が教えてくれたこと
「SustainabilityLab. TERRA(サステナビリティラボ テラ)」 には、地球(TERRA)と社会のあり方を、持続可能な形で(Sustainability)、みんなの力で最善策を見つけるためのチャレンジする場所(Lab)という意味があります。
また、求める人が誰でも学べる「寺(TERRA)子屋」でありたいという願いも込められています。
代表を務める長嶌さんは、元中学校教員。
長嶌さんがこの活動を始めるきっかけのひとつとなったのは、2019年に発生した台風15号でした。
千葉県袖ケ浦市にある長嶌さんの実家や地域の方々も被災し、家屋が損壊するなど台風の後も大変な思いをしました。
しかし、台風被害に苦しむ地域のために何かしたいと思った時、長嶌さんはこれまで地元の活動へほとんど参加してこなかったこと、地域のことをあまりにも知らなかったことに気付きます。
世代も業種も超えて、地域とつながっていくために
台風のあと、長嶌さんは教員として働きながら、若い世代へ地域をどう受け継いでいくか、自分は地域のために何ができるか、地域でできるSDGsはないかなどを考えながら、関連する研修も積極的に参加し、地域の活動や情報に触れていきました。
そのなかで「もっと地域のために活動したい」という思いは確固たるものになり、2021年に教員を退職。
同年4月からは、ボランティアや「Sustainability Lab. TERRA(サステナビリティラボ テラ)」として活動をはじめました。
市内にある畳職人さんや福祉作業所とのコラボで畳ヨガマットを制作したり、高校でのチョークをリサイクルするSDGs活動を通じて、次第に地域に関わる人材として知られるようになっていきます。
市内の公園では、月1で開催される市民イベント「みんなの里まつり」で、サステナブルな商品の販売や古着などのリサイクルなど、SDGsを考える参加型ワークショップを実施。
そして現在進められているのが、袖ケ浦市平岡地区にある空き家を再生し、地域の子どもからお年寄りまで、誰もがサステナビリティを実現できる場所づくり「ひらおかサステラスプロジェクト」です。
「ひらおかサステラスプロジェクト」とは
「ひらおかサステラス」が提供したいのは、公的教育機関と商業施設の中間的な場として、住民が集い、学び、つながる場。
このコンセプトでスタートしたクラウドファンディングでは、目標額を上回る120%という達成率の支援を集めました。
「ひらおかサステラスプロジェクト」の要となる事業内容は大きく3つ。
①地元生産品・製造品やエシカル商品を販売し、地域内経済循環を図るマーケット事業
②ワークショップや教室、映画上映会などを通じた社会教育を実践するスクール事業
③住民のチャレンジを、会場レンタルやコーディネートでサポートするラボ事業
地域の住民が、自分たちで地域の課題を知り、解決のために行動したり、地域の魅力を再発見したりすることでポジティブに地域活動に参加するきっかけづくりの場としても意味がありますね。
地域にある空き家を再生利用し、住民が気軽に楽しく集まれる、みんなのサードプレイスになるべく、2022年春のオープンに向けて準備が進められています。
Instagramで活動の様子を楽しむこともできるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
プロジェクト情報
プロジェクト名 ひらおかサステラスプロジェクト
公式ページ https://camp-fire.jp/projects/view/538836?list=local_fresh_page5
※プロジェクト達成。現在は募集終了しています。
企画元 SustainabilityLab. TERRA(サステナビリティラボ テラ)
公式Instagram https://www.instagram.com/sustainability_lab_terra/