「いつかはマイホーム」は、今も昔も人々の夢のひとつ。
最近ではSNSなどでもマイホームを紹介している人も多く、素敵なお部屋やインテリア、暮らしぶりに憧れちゃいますよね。
とはいえ、家の購入は人生で1番といえる大きな買い物。
ほとんどの人が30年前後のローンを前提に購入しているのではないでしょうか?
ところが、もしマイホームが300万円で買えるとしたら…?え、本当に…?
今回は、3Dプリンターの技術を使うことで、これまでのマイホームに対する既成概念を大きく覆す新しいプロジェクト「Sphere(スフィア)」をご紹介します。
車を乗り換えるように家を買う時代へ
「300万円って、0が1つ足りてないんじゃない?」とツッコみたくなるのも無理はありません。
新築の家を購入するとなると、何千万単位のお金が必要になるのが当たり前。
ところが、そんな住宅購入の“当たり前”を大きく覆すプロジェクトが、今回ご紹介する「Sphere(スフィア)」です。
3Dプリンターを活用することで、人件費と物流コストを削減し、30坪の家を300万円以下で販売できると見込まれています。
さらに注目すべきは工期の短さ!
30坪の場合、建設はわずか24時間という圧倒的なスピードで完成するそうです。
10㎡程度であれば約7時間で建物が完成し、人の手で窓や内装を施工、電気・ガスなどのインフラ工事を行っても、全部で24時間以内に収められるという驚異の早さは、建築業界にとっても革命的に違いありません。
3Dプリンターで家が建てられるの?
そもそも3Dプリンターとは、一般的なプリンターのような平面ではなく、立体的にデータをコピーすることが出来る機械です。
立体のデータをもとに、材料をミルフィーユのように何層にもわたって丁寧に積み重ねることで形を作るという仕組み。
「Sphere」においても、住宅のデータを取り込んだ3Dプリンターが立体的にコピーすることで、人が作業するのに比べて非常に短時間のうちに設計図通りのものを作ることを可能にしています。
平面の場合はインクを使いますが、3Dの場合は、金属や樹脂、石膏などさまざまな素材を使うことができるため、応用の幅が広いことでも活用の場が広がっているんですよ!
「Sphere」では、化学メーカーと協力し、強度・耐火性・耐震性・断熱性・耐水性・遮音性を有する多機能な素材を新たに開発することで、より安全で快適な家作りを目指しているそうです。
日本での実現のために重要なのは“耐震性”
実は3Dプリンターを使った住宅建設は、すでに世界各地で実用化が進められているんです。
それに比べると日本は出遅れていました。というのも、日本は自然災害大国、特に地震が非常に多い国ですよね。
ゆえに、建物の耐震基準が世界的に見てもとても厳しく、鉄骨などを使わずにこの基準を3Dプリンターでいかにクリアしていけるかという大きな課題があるんです。
そこで「Sphere」では、新素材の開発に加え、建物の形状にもこだわりました。
この特徴的な球状のデザインこそ、鉄筋を用いることなく剛性と耐震性を維持できる理想のカタチなのだとか。
事実、球形は災害にも強いので、橋やトンネルなどにも多く用いられていますよね。
さまざまな課題をクリアしながら、来年(令和4年)には試験販売を目指してプロジェクトは進行中です。
住む場所を自由に選べるマイホーム
突然ですが、私は昔からマイホームに憧れがありませんでした。
世間では当たり前なのかもしれませんが、家を持ったら、それこそ何十年もローンを払って同じところに住むことがほぼほぼ確定することになる。
それが、私にとっては自由を奪われるようでなんだか嫌だったんですよね。
でも「Sphere」なら、数年のローンで済むし、また新たな土地に建てることも出来る!
そう思うと、私みたいな人間は、ワクワクして仕方ありません。
住む場所を縛られないマイホーム。ああ、それってかなり理想的!
私も興奮が抑えられないほど、今後の展開がかなり楽しみなプロジェクトです!
プロジェクト情報
プロジェクト名 Sphere(スフィア)
販売元 セレンディクス株式会社
公式サイト https://www.serendix.co/