今も昔も、世代を超えて楽しまれている「折り紙」。
子どもの頃だけでなく、大人になった今でも、たまにチョコレートの包み紙で小さな折り鶴を折ってみることがあります。
そしてもうひとつ、日本人に最も身近と言える食べ物といえば「おにぎり」。
食べやすく、持ち運びやすく、具の種類も豊富で、日本人にとっては間違いなくソウルフードのひとつと言えますよね。
今回ご紹介するのは、日本人に馴染み深い、折り紙とおにぎりを掛け合わせて生まれた「オリニギリ」です。
ユニークなだけでなく、衛生面にも優れている点もポイントですよ!
「折り紙×おにぎり」がつくる新しい世界
「オリニギリ」は、折り紙で作った型でおにぎりを握るためのアイテム。
この型を使うことで、手で握るのは難しい複雑なかたちのおにぎりを簡単に楽しく握ることが出来ます。
おにぎりをつくるなかで、折り紙で遊ぶ楽しみ、おにぎりを握る楽しみ、おにぎりの美味しさを一度に味わえるというのがポイントです。
作り方は、ラップを敷いた「オリニギリ」にごはんを乗せ、好きな具を乗せたら、「オリニギリ」ごとぎゅぎゅっと握るだけ!
おにぎりって、慣れないと手にお米がベタベタ付いたり、綺麗な形に握れなかったりするものですが、これなら初めての人でもしっかり握ることが出来ますね!
使い方をわかりやすくまとめた動画もあるので、1人でもゆっくり確認しながら楽しめます。
ボランティア活動をきっかけに世界へ
「オリニギリ」が世に出るきっかけは、東日本大震後のボランティア活動だったそう。
復興のためのイベント等では、ただ配るだけでなく、参加した地元のみなさんと一緒にオリニギリでおにぎりをつくったり、ワークショップを開催したり、人と人が「オリニギリ」で繋がる場も提供してきました。
また、設備が伴わないイベント会場や避難所での衛生的な食事のアイテムとしても注目を集め、美味しく、楽しく、安心して食べられるための重要な役割も担っています。
「オリニギリ」で握るおにぎりは、その過程に遊びのエッセンスが散りばめられているので、おにぎりを作りたい気持ちにしてくれるし、出来たものを誰かに見せたい、食べてほしいという“誰かを想う気持ち”に繋がる素敵なアイテムだと感じました。
コミュニケーションツールとして文化を伝える
ボランティア活動をきっかけに、「オリニギリ」の輪はさらに拡がり、近年ではアメリカ、中国、インド、台湾、ベトナムなど多くの国でワークショップを開催されています。
“作る遊びを通して日本文化の起源、歴史を知り、興味、関心を深めてもらいたい。(HPより引用)”とう願いが込められている「オリニギリ」。
作る遊びを通して日本文化の起源、歴史を知り、興味、関心を深めてもらいたい。
とう願いが込められている「オリニギリ」。
折り紙とおにぎりという日本の伝統文化を見事に掛け合わせたアイテムなので、海外の方も興味深く挑戦してくれるそうなのですが、私は“伝統を取り入れながらも遊びと食を楽しむためのツール”に徹している「オリニギリ」のスタンスが好きです。
これだけ日本の伝統文化を取り入れたアイテムなら、日本らしさを全面に押し出してもいいようなところですが、ワークショップでは、開催する国や集まる人が楽しめるように、リズムに合わせて「オリニギリ」を思いっきりシェイクしておにぎりを作ってみたり、洋風の料理に取り入れてみたり、無理に日本の型にはめずに、楽しむことを大切にしていることが伝わります。
「おにぎりはおにぎりとして食べなくても、いろんな形で楽しめるんだよ!いいでしょ?楽しいでしょ?」とう姿勢。
伝統に固執しない伝統の伝え方って、こういうことなのかな~と考えさせられます。
ユニバーサルでユニークなデザインの可能性
折り紙とおにぎり。
どちらもとっても身近な存在でありながら、こんな風に掛け合わされることでユニークな世界が生まれるなんて、まだまだ奥が深い!
デザインの力によって、伝統文化に新しい可能性が生まれて、もっと楽しく、もっと親しみやすく広がって、世界へ伝わっていく。
「遊び」と「食」という、誰もが好きなジャンルのコラボレーションを味わえる「オリニギリ」は、人びとを楽しく、美味しく、笑顔にしてくれるアイテムですね。
商品情報
商品名 オリニギリ
販売元 株式会社向日葵設計
公式サイト https://orinigiri.com/