トレンドの移り変わりが激しいファッション業界。
季節ごと、もしくはもっと小刻みに新しい流行が生まれ、服が作られています。
しかし近年では、コレクションや大手ブランドが自然素材やサスティナブル素材を起用するなど、環境に配慮したファッションが見られるようになってきました。
衣食住というように、私たちの暮らしに「衣服」は欠かせませんが、一方で、繊維産業やファッション産業は、環境汚染の原因ワースト10とも言われています。
布製品が作られる過程でどうしても生まれる“規格外品”は、これまで粉砕や焼却で廃棄されるだけでした。
そこで今回は、これまで廃棄されてきた“規格外”の布をアップサイクルさせ、新素材として新しい可能性を生み出した「NUNOUS(ニューノス)」ご紹介します!
「見えない大量の廃棄」を「美しく見える」へ
日本国内の年間の生地生産は約18億㎡ にのぼりますが、そのうち基準に満たない“規格外品”は約900万㎡以上(45cm幅の道にするとなんと地球半周分!)と推定されています。
しかし、様々な原料の混ざる布はリサイクル専門業者でも扱いが難しく、その多くが粉砕や焼却により処理が行われているのは知っていましたか?
この廃棄布の存在は、長く私たちが知ることのない繊維工業の「見えない廃棄」でした。
そこで、「見えない廃棄」の存在を伝え、廃棄物と企業、人に、新たな繊維・布との付き合い方をアップサイクルという形で「美しく見える化」したのが「NUNOUS」です。
「NUNOUS」には「NU=新しい、NUNO=布、US=明日から」という意味が込められています。
大理石のような美しさに込められた老舗メーカーの願い
布由来アップサイクル素材「NUNOUS」の魅力はなんといっても見た目の美しさ。
製造の過程で生まれる大理石のような表情は1つ1つ異なり、アートとして楽しめるほど洗練された美しい素材です。
繊維と共に歩み、140年の歴史をもつ老舗染色加工会社セイショクが、明日のため、未来のために、持続可能な社会を実現するための「新たな選択肢」として生み出しました。
長く繊維工業を支えながら、次世代のために美しい形で新しい道を切り拓いていく姿勢に、老舗の信念と誇りを感じずにはいられません。
建築素材やプロダクト、アートピースまで、様々な分野において新たな可能性を切り開く新素材として期待されます。
紙のように、革のように、布のように、石のように
現在「NUNOUS」には、シート状の「SKIN」と板状の「STONE」の2種類があります。
SKIN for Walls
「NUNOUS」をシート状に加工したSKIN for Wallsは、布でありながら、レザーのような丈夫さとしなやかさを持っています。
一般的な布素材のように端がほつれないため、フリーカット・無縫製での製品化も可能で、様々なプロダクトへの加工の可能性が広がります。
素材自体に耐水性もあり、水滴がついたとしてもほぼ跡が残らないので、特徴的な美しい模様を長く楽しむことができます。
また、表裏もないので両面表として使用可能。光を通すほど薄く加工することもできます。
STONE
「NUNOUS」を立体的にしたSTONEは、水平に切ると自然が生み出す独特の模様、垂直に切ると地層のような模様が現れ、切る角度で異なる表情が楽しめます。
大理石のように上品で重厚感がある雰囲気を持ちながら、木材に似た質感でやわらかく、加工性が高い新感覚の素材です。
SKIN for Products
布とレザーの特性を併せ持ち、裏表もなく、印刷や型押し等さまざまな加工が可能な「NUNOUS」は、財布やバッグ、あらゆる服飾品の新素材としても注目を集めています。
丈夫でありながら、軽く、耐水性にも優れているため、ユーザーにとっても使いやすく魅力的な素材として、これからの展開に期待が高まります。
無理なく、無駄なく、美しく、明日へつなぐ
「NUNOUS」は、私たちの暮らしの中で生まれる大量の廃棄物のあり方を世の中に訴えながら、使いやすさと美しさを両立させた地球環境の改善に貢献する新素材。
資源を無駄なく美しく再生することで、無理なく取り入れ、暮らしがますます豊かになっていく、布のアップサイクルです。
これからも「NUNOUS」は、あらゆる境界を超えてどんどん製品を展開しながら、地球と布の新しい明日を提案しつづけていきます。
商品情報
商品名 NUNOUS
販売元 セイショク株式会社
公式サイト https://nunous.jp/