新鮮なアイディアを豊富に取り揃う「スーパーマーケットカカム」に行ってみよう!

かとうかのこ
かとうかのこ
2021.02.01

豊富な品ぞろえで、さまざまな商品を一か所で手に取ることができるスーパーマーケット。
そんなスーパーマーケットを、アートの世界に持ち込んでみると、いったいどうなるのでしょうか?

今回ご紹介するのは、まるでスーパーマーケットで肉や野菜を見るように、食材にまつわるアイディアを楽しむことを目指したメディア「スーパーマーケットカカム」です。

果たしてどんなスーパーマーケットなのか、どんな品揃えになっているのか、さっそく見ていきましょう!

食材部門のアイディアが揃う「スーパーマーケットカカム」

スーパーマーケットカカム
スーパーマーケットカカム ©SUPERMARKET KAKAMU

「スーパーマーケットカカム」が揃えているのは、食材をもとに生み出されたアイディアです。

ふだん私たちが食材を買うスーパーには新鮮な食材が並んでいますが、「スーパーマーケットカカム」に並ぶのは、新鮮なアイディアたち。
“こんな発想、新鮮!”という驚きがたくさん並べられています。

すべてのアイディアに共通するのは、“食材の記憶”をもとにしているという点。

たとえば、「りんごは赤い」「レモンはすっぱい」など、国境を超えて、その食材を知る多くの人が持つ共通の記憶ってありますよね。
そこに着目して、世界中の人がワクワクするアイディアを発信していこうというのが「スーパーマーケットカカム」の活動です。

とはいえ、実際に商品化しているのは1点のみ。
ほとんどのアイディアが実在しません。販売していないどころか、店舗もありません。

でも、ユニークなアイディアに賛同する声や技術が集まれば、どんどん形になっていくかもしれない…という可能性が存分に詰まっているのも大きな魅力です。

“食材の記憶”って?

©SUPERMARKET KAKAMU「キャベツの原稿用紙」より
©SUPERMARKET KAKAMU「キャベツの原稿用紙」より

“食材の記憶”と言われても、ピンとこない人もいるかもしれないので、もう少し掘り下げていきましょう。

「スーパーマーケットカカム」では、アイディアのベースとなる“食材の記憶”を現在おおきく8つに分類しています。

01.見た目の記憶

視覚的にわかる食材の色や形状の記憶。
例)いちご=赤い、キャベツ=シワシワ

 

02.状況の記憶

食材が存在している状況の記憶。
例)ステーキ=鉄板の上にある、パンケーキ=何枚も重なっている

 

03.動作の記憶

食材に対する自然な動作の記憶。
例)卵=割る、バナナ=皮をむく

 

04.状態変化の記憶

環境要因によって起こる食材の状態変化の記憶。
例)チョコ=熱によって溶ける、トマト=圧力によって潰れる

 

05.文化の記憶

食材にまつわるある文化圏独自の記憶。
例)ポップコーン=映画を観ながら食べる

 

06.感触の記憶

食材の手触りや肌触りの記憶。
例)せんべい=カチカチ、食パン=フカフカ、グミ=プニプニ

 

07.音の記憶

食材を食べる時の音の記憶。
例)せんべい=バリバリ、ガム=くちゃくちゃ

 

08.味の記憶

食材の味の記憶。
例)とうがらし=辛い、砂糖=甘い、レモン=すっぱい

 

公式HPより

どの記憶も「わかるわかる!」とうなずけるのに、こうしてジャンルに分けてまで考えたことなかったなあと気付きます。

わたしたちは無意識のうちにあらゆる感覚を使いながら、食材を記憶していたんですね。
だからこそ、“食材の記憶”は多くの人に共感をもって響き、国境を超えてワクワクを届けられるモチーフとしても最適なんですね。

かとうが選ぶおすすめアイディア3選

「スーパーマーケットカカム」から、筆者・かとうのお気に入りを3つセレクトしました!
ぜひ、あなたのお気に入りも探してみてくださいね!

タマネギの小皿

タマネギの小皿
©SUPERMARKET KAKAMU

タマネギの形と層を生かして、小皿にしたアイディア。
「これ、卓上において、アラカルトを好きに取って食べるのに最高じゃない?持ち手も付いて、便利じゃない?小籠包とか食べたくない?薬味入れにもいいのでは?」って大興奮したのに、なぜかワーストランキングに入っている不思議…。

スイカのスピーカー

スイカのスピーカー
©SUPERMARKET KAKAMU

なんてゴキゲンなスピーカー!まさに夏の海やキャンプに持っていきたい!
それにしても、スイカをスピーカーとして見ると、緑と黒の配色って、かなりクールですよね。

長芋のスティックのり

長芋のスティックのり
©SUPERMARKET KAKAMU

これはまさになるべくしてなったというか、長芋らしさが存分に生かされているアイディアですよね。
すりおろすようにクルクルとのりを塗る動作も、ヌルヌル、ネバネバするところも、長芋の記憶と見事にリンクしています。

あなたの記憶も楽しんでみよう

©SUPERMARKET KAKAMU「ベチャ!」より
©SUPERMARKET KAKAMU「ベチャ!」より

「スーパーマーケットカカム」を眺めていると、食べものを、食べものの記憶を頼りにしながらも、食べもの以外の視点からとらえてみると、思いもよらないアイディアやプロダクトが生まれる楽しさがあることに気付きます。

いつもなら「美味しい」とか「好き」「ニガテ」としか思わない食材にも、あなたの記憶や経験が詰まっています。
なかには、自分にしかない記憶が紛れていることも…?

「スーパーマーケットカカム」に出かけて、あなたの妄想力も刺激してみませんか?

商品情報

ブランド名   スーパーマーケットカカム
公式サイト   https://supermarketkakamu.jp/
公式Twitter   https://twitter.com/superkakamu
公式Instagram   https://www.instagram.com/supermarketkakamu/

かとうかのこ
WRITER PROFILE

かとうかのこ

大学卒業後、海外を放浪したのち農業を始める。農業の傍ら、農や食を中心にライターとしても活動。美味しいものと、温泉、旅が好き。特技は、手だけでモコモコかつなめらかな泡を作ること。

Twitter:@kato_kanoko

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