彫られたばかりの石碑のような艶めき。文字の凹凸に光が当たることで立体感が生まれ、さらに美しさを増しています。
まるでアート作品のようなこちら、なんと驚くことにチョコレートなんです。
今回は、ファンも多い谷川俊太郎の美しい詩の世界がチョコレートに刻まれたロマンティックなチョコレートの魅力を、さまざまな角度からご紹介します。
《詩×活版印刷×チョコレート》の世界
現代の印刷技術が生まれるまで、本や新聞はこの活版印刷が主流でした。
簡単に言うと、ハンコのようになっている文字を組み合わせ、紙に転写していくという印刷技術です。
活版印刷は紙に刷ると、文字にわずかな凹凸やインクの滲みが生まれ、それが独特の風合いとなります。
主流となる印刷技術が変化した現在も、賞状や名刺、結婚式の席札など、高品質かつ雰囲気のある印刷が求められる物に好んで用いられている技術です。
そして、その技術をチョコレートに施すことで、活版の文字がそのまま凹みとなり、まるで彫られたかのようにチョコレートに文字が刻まれます。
詩と活版印刷、チョコレートを見事に一つに融合させたのが、この「詩のチョコレート」です。
谷川俊太郎の代表作『二十億光年の孤独』『朝のリレー』
チョコレートに書かれているのは、谷川俊太郎の詩『二十億光年の孤独』『朝のリレー』の2作品。
詩人、絵本作家、翻訳家、脚本、作詞家など、幅広く作品を残してきたことでも知られている日本を代表する文筆家です。
二十億光年の孤独
彼の代表作のひとつとしても名高く、ファンも多い作品です。
チョコレートはグレナダ産のカカオ豆を使用することで、詩の世界をイメージしたビターで濃厚な味わいになっています。
宇宙の壮大さや果てしない闇を彷彿とさせる漆黒の箱に包まれており、そこに美しく映えるシルバーの印字と中のアルミ箔が、非常に目を惹きます。
朝のリレー
一方、朝の清々しさと世界中の人々の活気が感じられる『朝のリレー』は、コロンビア産のカカオ豆を使用した、朝のイメージにぴったりのフルーティで爽やかな味わいのチョコレート。
朝の爽やかさを象徴するような潔い白の箱に、太陽の光のような金色の印字とアルミ箔が眩しいですね。
どちらのアルミ箔にもチョコレートと同じ活版印刷がされており、チョコレートとはまた異なる美しさを感じます。
また、パソコンのフォントではなく、石井中明朝という、上品で美しい写植の書体が用いられているのも特徴的。
一文字一文字にデジタルでは表現できない、あたたかみのようなものが感じられます。
コンセプトやデザインだけではありません。もちろん、チョコレート自体にもこだわりが!
「詩のチョコレート」にはこだわりの詰まったビーン・トゥ・バー・チョコレートが使われています。みなさんはビーン・トゥ・バー・チョコレートをご存知でしょうか?
ビーン・トゥ・バー・チョコレートとは、カカオ豆がチョコレートになるまで作り手が一貫して手掛けるチョコレートのこと。
こちらのチョコレートは、日本国内においてビーン・トゥ・バーの先駆けであり、高い評価を得ているxocol(ショコル)という工房で作られています。厳選したカカオ豆を自家焙煎し、石臼で丁寧に粉砕するなど、乳化剤や人工香料、油脂も使用せずに、大変手間暇かけられているのです。
つまり、見た目の美しさだけでなく、チョコレートとしてもしっかり美味しく味わえるというのが欠かせない魅力のひとつといえます。
たとえ詩を知らなくても、詩の世界と、活版印刷の技術と、チョコレートの美味しさを存分に楽しむことが出来るので、プレゼントにもオススメです。
国内でもまだ珍しいビーン・トゥ・バー・チョコレートに、活版印刷で詩を刻むという、新しい手法で生み出されたチョコレートは、再販してもすぐに売り切れてしまうほど人気のアイテムとなっています。
オンラインで購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
二子玉川に店舗がありますが、こちら不定休なので、事前に確認してから訪れるのをおすすめします。
商品情報
商品名 谷川俊太郎「朝のリレー」チョコレート
谷川俊太郎「 二十億光年の孤独 」チョコレート
販売元 EYECON
オンラインショップ https://shop.eyecon.jp/
実店舗 EYECON SHOP
住所 世田谷区玉川3-9-10 マノア玉川第2 #402
営業時間 13:00-17:00 ( 月曜日~金曜日)
※新型コロナウイルス感染症への対策のため、当面の間オンライン販売のみ。