いま、ボードゲーム界を賑わせている話題のコンテンツがあるのをご存じですか?
その名も「CUBOID(キューボイド)」。
まず、カタカナがないと、ぱっと見、なんて読むのかわからない。
けれど、一度おぼえると、あまりの語感の可愛さに何度も口にしたくなる、キューボイド。
これ、どうして話題なのかというと、平面で行われるのがスタンダードなボードゲームに、「立体(3D)」という概念を持ち込んだ革命児だからなのです。
ボードの上でタテに広がる新しい世界
CUBOIDの魅力は「オセロのようにシンプルで、囲碁のように奥深い」とされる、なんとも興味深いゲーム性。
大きな特徴としては、オセロや囲碁のようにヨコに広げていくゲームではなく、タテにも広がっていくということ。
対戦で使う白黒のピースは、直方体。
これを、時には積み木のように上に重ねていくことで、ゲームが進むほどボードの上にモノトーンのオブジェが出現する。
一手ごとに形を変え、最後には、壊すのが惜しいくらいのアートが出来ている。
ゲームの勝ち負けとは別の面白さもあるあたり、かなりニクい。
デザイナーがゲームを作るとこうなる
開発したのは、デザインユニットTENTやtwelvetone等のメンバーによる、idontknow.tokyo(https://idontknow.tokyo/index.html)というプロジェクトチーム。
といってもメンバーは4人。え、たった4人!?
もともと彼らはゲームに限らず、あらゆるコンテンツをデザインしている職業・デザイナー。
つまりCUBOIDは、ゲームに特化した会社でもなく、デザイナーによって開発されたボードゲームなんです!
ゆえに、注目すべきはゲームの面白さはもちろんのこと、そのスタイリッシュなデザイン。
無機質なのに、あったかい。人の手で作られる、その時々のデザイン。
ここまで美しいボードゲームがあっただろうか。
少なくとも、わたしは、知らない。
シンプル、だけど奥深い
見た目よろしく、ルールもシンプル。
手前の自陣の端から、相手の端まで、お互いが自分の色のブロックをつなげていく。
「つなげる」ためにはヨコに伸びても、タテに伸びてもOK。
先に相手側の端まで、ブロックをつなげられた方が勝ちという、すぐに決着がつきそうなルールだけれど、これがなかなか難しい。
というのもやはりこれが、立方体であることが大きいのですよね~。
ここらへんはぜひ実際に遊んで感じてほしい!
シンプルさの中に、デザイナーたちの情熱を感じることができます。
すでに世界大会は3回開催
シンプルなルール、ゆえに、感覚ですぐに覚えて遊べちゃうCUBOIDは、国境を越えます。
2017年に発売してから、世界大会が東京や大阪で3回開催されているのです。
年齢・国籍・性別をこえて、頭をフル回転させる戦い。なのに両者の間には、モノトーンのおしゃれなオブジェが。
なんとも不思議で、絵になる光景ですね。
CUBOIDは、ある程度の必勝パターンはあるらしいので、経験者はもちろん有利なのですが、初心者でも勝てちゃうことがあるそうですよ。
こんなところも、大会を非常に盛り上げる要素になっているみたい。
んー、深い。
CUBOID専用アプリ【CUBOID TIMER】
そして、なんと専用アプリまであるのです。何それ、ちょっとイケてるにも程がある。
一定時間の中で、ブロックを置いていくためのタイマー。
カウントダウンされちゃうから、じっくり考えつつも、早く置かなきゃならないという焦りで、アワアワしてしまうのもまた面白い。
使わなくてもいいけど、使った方が確実に盛り上がる。
こちらWebアプリなので、アプリストアではなく CUBOID TIMERのWebサイトへアクセスしてください。
どこにでも連れていきたい、いつでも眺めていたい
なんてったってコンパクト。一辺15センチ。
ブロックの出し入れは超簡単!でも、収納すればブロックがガラガラとこぼれることもない。
小さなカバンにも入るし、場所も取らない。
大きな机がいらないから、キャンプにも友達の家にも持っていけるのがいい!
話題になるし、おしゃれだし。
あえて「これ、知ってる?」と、すました顔して聞いてみたい。内心はドヤ顔だけど。
バーやカウンターテーブルみたいに狭いスペースでもできる。友達ができる!そんな気がする!
いや、いっそ、ゲームしなくてもいい。
部屋の棚に、テキトーに積んで置いているだけで、なんかデキるやつみたいな雰囲気が出せちゃう!
あ、まずは部屋を掃除しなきゃ。
…なんて、妄想が止まらないです。止まらなくなります。
面白い、だけじゃない!
あらゆる可能性を秘めすぎています。すごいぞCUBOID。