食欲の秋に食べたい食材のひとつに柿を挙げる人も多いのではないでしょうか。秋まっただなかの10月26日は、柿の日です。朝夕が涼しく冷え込むようになったこの時期が、ちょうど柿の食べごろでもあります。
なぜこの日が柿の日なのか、そしておすすめの柿の食べ方まで「柿」についてまるっとお伝えします!
どうして10月26日が柿の日?
この日が柿の日として制定されたのには、俳句が大きく関係しています。明治時代初期、正岡子規が「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠んだのが10月26日だったと言われています。これは「柿を食べたら法隆寺の金が鳴っているのが聞こえるよ」という意味で、季語として柿が入っていることから全国果樹研究連合会のカキ部会が10月26日を柿の日として制定しました。
正岡子規は生涯で20万を超える句を詠んだと言われていますが、そのなかでも最も有名な俳句のひとつです。俳句の代名詞ともいえる句が柿の日のきっかけとなっています。
しかし、柿好きとしても知られていた正岡子規は、この句を詠んだ当時すでに病気を患っていて実際に法隆寺を訪れたのではない、あるいは実際に訪れた際に詠んだ句だと両方の言われがあり、正確なことは現代でもわかっていません。
柿に関する豆知識① 「柿の日」開催の俳句大会
この柿の日に関連させた俳句大会もあるんです。
JA南アルプス市主催で毎年行われている「柿の日俳句大会」。今年は9月1日から30日までに募集し、10月下旬に表彰式が行われるというスケジュールで開催され、今年で5回目となります。
俳句のルールは、柿に限らずさくらんぼ、すもも、桃、ぶどう、梨、りんご、キウイの季語が入っていればOK! もちろん自作で未発表のものに限りますが、これだけ豊富なフルーツを季語に使用できるならさまざまな句が思い浮かびそうですね。
昨年は応募のあった519句のなかから、20句が入選し表彰式も行われています。自分の詠んだ句が広報活動に使用され、地域貢献できると思うと挑戦してみるのも良いかもしれません。
ちなみに「俳句の日」は別であるので、こちらもチェック!
柿に関する豆知識② 柿の歴史
ところで、柿はいつ頃から食べられるようになったのか、また原産地はどこなのかご存知でしょうか。
諸説あるのですが、中国原産だとされており、奈良時代ごろには日本でも見られるようになったと言われています。これだけ昔から日本にあったのなら、明治時代に正岡子規が柿を好んでいたというのもうなずけますね。
正岡子規以外にも、古事記や日本書紀など日本の古文献には柿が多用されており、多くの詩人、歌人が好んだ果物であることがわかっています。
ちなみに16世紀には柿は日本と交易があったポルトガル人によってヨーロッパにもたらされ、アメリカ大陸にも広まっていったと言われています。日本の品種が世界に伝わったようで、英語では「パーシモン」と言いますが、今も「KAKI」と表記されることが多いのだとか。
柿のおすすめレシピ
柿はフルーツとして生でそのまま食べることもできますが、カマンベールチーズと合わせて食べると、カマンベールの塩味と柿の甘みが絶妙にマッチして美味しいそうです!
食材を切り分けたりする程度で、複雑な調理が必要ないのも挑戦しやすくて良いですね。
◼︎柿のバルサミコ酢グラタン
— みすず🎀家事を仕事にする人(シャドウバン中👻) (@misumisu0722) October 12, 2019
✅レシピはこちら
↓↓↓https://t.co/Mb7RD92rLp
☑︎玉ねぎ
☑︎生ハム
☑︎柿
☑︎バルサミコ酢
☑︎カマンベール
詰めて焼くだけ
簡単グラタン🤗💓
果物×バルサミコ酢
甘味が引き立って美味しいですね😍 pic.twitter.com/llBrRA7Q4B
食欲の秋、柿の秋!
スーパーで柿が並ぶのを見ると秋だなという気持ちになります。毎年秋になると必ず食べるフルーツですが、今年は例年よりもたっぷり食べたくなりました。そして、生でそのまま食べるだけでなく、アレンジしておしゃれに楽しんでみたいものですね。